JOGアプリオ オイル漏れ
これも最近は伊東二輪では現役車両が少なくなったので 作業が減りましたが、10年ほど前は一年に5台くらいはやってました事例です。
現在他車種を伊東二輪にて捜索依頼を受けている最中のお客様のヤマハJOGアプリオさんの2サイクルオイル漏れ。以前もタイヤ交換でお世話させていただいた時にやたらエンジン下部辺りがオイリー(一部したたっている)だったのを指摘して あまりひどくなるようだったら一度見たほうがいいと伝えておきました。
それから1ヶ月ほど、昨年の年末辺りから駐輪時に漏れる量が増えてきたようで心配で入庫となりました。
このJOG系のオイル漏れはメットインになった最初期の89年の頃から 経年走行するとつきものでして、パターンも 「ただのオイル入れすぎによる入れ口からの漏れ」から「オイル量検知センサー部のシール漏れ」「オイルホース切れ」「オイルタンク割れ」「オイルポンプ部破損」と多様な状態を診てきました。
外装をはがしてみてみればおおよその判断がつきます。今回は延命程度の希望なのでオイルホースくらいならいいですが、オイルタンク等が逝っているようでしたらアウトです。
エンジン横からの写真でもかなり上部からオイルが周ってますね。
で、オイルタンクが見えるようにしてみると確かに よくあるオイル入れすぎによりあふれたオイルが下に回っていっているのもありますがそれは大した状態ではないですね。オイル量検知センサー部分も漏れてません。下に下がっていって 周辺にオイル飛びが激しい部分辺りから下が怪しい箇所です。
オイルタンク下部辺りから結構オイリーですが、オイルタンクに割れやヒビもありませんね。
ということは確率でホースです。
ほんの少し切れかかっている場合 その亀裂が数ミリくらいなので 初期の段階では 駐輪時にはそれほどヒドク漏れてないことが多いですね。この場合、乗車状態でリヤサスペンションが沈みエンジン本体が昇降することによって ホース部分が上下することで ホースが切れてしまうことが大多数です。これが繰り返されていると 突然 エンジン下がオイル池になってしまうという.....
ゴムホースなので経年で カチカチというくらい硬化してしまうので 切れるというより折れると言った方が正解ですね。
で、ホースを一度クリーナーで綺麗にして ホースを上下左右に動かして 漏れてくる所を特定します。横に動かす分には漏れてきませんでしたが上下に動かした瞬間 発見です。
写真の黄色丸印部分に 2mmほどの亀裂が入ってます。
ということで ホース交換で事が収まりましたのでメデタシメデタシ。
新品の耐油ホースに交換してオイルポンプ側に接続したホースに2ストオイル充填しながら オイルポンプからエア抜きして最後に反対側をオイルタンクに接続して完成です。
お探しの車両が出てくるまで もうしばらく頑張ってもらいましょう!お願いします!
PR