放置車修理はツライよ.....V125G 其の一
3週間ほどお預かりとなっていましたが やっと先週完了して納車したスズキ アドレスV125Gさん。2年半ほどの放置車の修理をtetsuの林道師匠 魚雷隊長より依頼されたものです。現在 走行 54000kmですが 車種としてはちゃんと整備していれば全然大丈夫なレベル。元々 他の昔からのお客様が乗っていた車両でしたがこの2年半ほど動かしてなく それを譲り受けたもの。新車から稼働時はすべてtetsuが作業承っていたので経歴は分っているのでいいのですが...... なんせ2年半の放置が.....
魚雷隊長は車のメカさんなのでとりあえず 出来る範囲でバッテリー新品にして 燃料タンク内のガソリンを全て入れ替えて始動してみたところ エンジンはかかったとのこと。それ以上の『走行前整備』の依頼だったのですが これが次から次に色々発覚があり......
まずは 軽トラで引き上げてきて ざっと車体状態を確認。
エンジン始動させて全体の音を確認。アイドリングが不安定ですがV125放置車にありがちな部分もありますのでこの部分は後の試走時に再度走行確認です。それ以外の作動部分を見ていきます。
放置場所が良くなったのか随所に錆がありますが まず最大にダメな部分が フロントフォークのインナーチューブがサビサビで要交換ですね。既に右フォークからはかなりオイルが漏れているので(おそらく放置前から漏れていた模様)シール交換は必須ですが シールだけやってもこの状態のインナーチューブではすぐにオイル漏れしてしまいますので。
で、ここでV125の場合問題なのがフォークを下に引き抜くのにトップボルトを緩めないと抜けないのですがそこを緩めるには ステムごとバラさないといけません...... 丁度 フォーク上部にインナーの泥除けが装着されているのですがその上部空間にほとんど隙間がなく脇から工具を入れるのは至難の技なのです。以前 ステム抜かずに作業をやってみたことがあるのですが 逆に超大変で労力と時間を考えたら正攻法でバラした方が早いですね。となると、この距離走っているのでステムベアリングも同時に交換しておいた方がいいことになります。
全部の部品発注を特定するので先に駆動系も診ておきます。駆動系もベルト、ウェイトローラ周りは前回交換してそれほど走ってないのでまだ次の10000kmくらいは交換しなくてもいいですが、クラッチアウターの内側がサビサビになっていたのでこちらも要交換。ドライブプーリー裏側辺りもサビがでてましたがこちらは修正でOKです。
発注する部品が決まり後は部品が来たら 1日あれば試走できるようになります。
しかし その試走で新たに発覚することが......
其の二へ続く
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