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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

人の言うことを信用・・・必要なことですが・・・

作業は続くその後。。。

③カブテール スモールランプ不灯
 
ホンダスーパーカブFI車。先週テールランプが切れて乗り手ご自身が球を交換したとのこと。しかしその後すぐに点かなくなったとのこと。カブは元々 キャブ車時代からテール球には大きいサイズのウェッジ球が使用されております。メーター内の照明やインジケーター類に使っているのが小さいタイプのウェッジ球です。で、この取り付けベースが曲者で 結構球切れではなくただのベースの接点不良なんかも多発しますね。・・・といつもの事だろうと診てみたら ちょっと様子が違います。一回点きましたが その後全く点かなくなりました。ベースには電源は来ています。?アース線が切れた? と思いつつ まずはテールランプベースを外して根元の配線を見てみます。ここのカプラも問題はありませんね・・・ 先週変えた球が実は切れたとか。。。と無きにしもあらずな事なのでテスタで導通見てみます・・・大丈夫です。・・・・う~ん? としばし考えながら 手に持った装着されていたテール球を見て発見しました。原因。

写真でわかりづらいですがウェッジ球の接点となる「足」が一か所 キレイにありません(汗)
これって 最初からなかったらただの製品不良ですよ~ これで、納得。うまく接触してれば点くけど あまりに接触するところがないので ほぼ点かないですよ。ということで、ただの球交換で完了でした。お客様はツイてませんでしたね。大量生産品なのでこういうこともあるでしょうが・・・・

④ホンダ ジョルノクレア 一年放置と言われて実は3年放置だったというヒドイ話・・・・

初期のホンダの4ストスクーター。ジョルノクレア・・・整備性極悪なんですよね~
とそんな車両を木曜日に昔からの知り合い MrNに頼まれて、「今週の日曜日(今日ですよ 11日)までに動くようにして欲しいっす!」という連絡。内容を聞いて 当初は「一年放置」という情報で。まぁそれくらいならイレギュラーがない限り 日曜日に間に合うと 安心して引き受けたのが いけませんでした。しかも このMrN、 5日にやはり放置車のカワサキDトラッカーを先にお店に持ってきてあるのです。そのキャブはもうすでに分解清掃してあとは装着なんですが・・・・
木曜日夜に車両持ってきて、現車確認。ノーマルの放置クレアは間違いありません。放置車で必ず見る、燃料タンク内の状態を見たときに嫌な予感が・・・・まず タンク内の残ガソリンの臭い。長期放置で刺激臭になる特有の臭いがバリバリにしています。
金曜日に他の作業もあるなか、さっさと終わらせようと優先順位一番でバラしました。
キャブ開けて中の状態みた瞬間、速攻 MrNに電話です(笑)

「一年放置じゃ~ないでしょ~!」と。本人はこの車両を譲り受けた者から一年放置ち聞いたいたとのこと。しかしその譲ってもらった者に問い詰めたところ、「約3年くらいかと・・・」と白状したと・・・先に言ってほしかった・・・というのも 我々はバイクのお医者さんのようなものです。初診で ある程度ちゃんとしたことを伝えてもらわなければ 当初の予算や予定が後に大幅に変わって来ます。こちらもそれにより対応、作業方針を変えなければいけませんのでね。しかも今回のように他にも沢山作業がある場合には 尚更です。
と怒っていてもしょうがないのでさっさと先に進みます。予算はありません。とはいえ、3年分のキャブの汚れは半端ありません。ジェット類もおいそれと外そうとしてはいけません。下手すると固着していて外せなくなってますので。ということで時間をかけてキャブクリーナーさんの力にお任せすることに。本当ならこんな状態なのでジェット類は全て新品交換してガスケット類も交換です。しかし依頼内容最優先が「日曜日までに動くようにして」というもの。予算も限られているようなので、もうこの状態でどうにかしてやるしかありません。可愛そうなtetsuだと思いません(笑い)
で、大体こういう長期放置車は復活させるまでも結構苦労するんですよ。案の定、キャブの清掃が終わって装着。最初は全くエンジンかかる気配がありません。圧縮不足っぽいですね。原因は色々あるでしょうがこのままかからないなんてこともあるでしょうね。でも長年の経験を武器に色々めげずにやってみて 30分くらいして 初爆が感じられるようになりました。ここまで来ると根気とエンジンとの対話です。「こんな感じ?それともこんなかな~」とエンジン内の状態を頭で想像しながら自称「デジタル右手」でアクセル開度を微妙に開け閉めしてみます。そのうち 初爆がセルを回している最中だけ持続するようになってきました。ここまで来ればかかりますよ!
と。。。。その後かかったのですが やはり調子今三です。思ってはいましたがこんなもの・・・・と納得するのもしゃくなので、時間もあるし もう一度キャブ外して 全バラします。©長期放置車はパッキン類が切れる確率は高いので、前回は一部取り外さないで作業した箇所があったのですが、当初の予算オーバーは告知を怠ったMrNのせいと思い コスト外な作業とすることにしました。どちらにしろこれでエンジンOKだったら、キャブ以外に燃料タンク清掃、負圧ポンプ内清掃と まだまだやらなやきゃいけないとこ満載なのでね。
なんとかパッキン類は守りぬき、納得の再OH。さぁ始動! エンジン初期かかりからしていいですね。安定するのも早く、放置のわりに調子も悪くなさそうです。

やっぱり手をかければその分結果もついてくるもんです。ここまでの作業内容をMrNに理解してもらい、予算を上げてもらえたので tetsuとしても納得できます。
みなさんも 修理依頼するときの 事前問診には 「ちゃんとした情報」を言って頂きますようお願いしますね。
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