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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

レギュレートレクチファイアが原因の故障が立て続け....

写真は スズキアドレスV125Sの レギュレートレクチファイアです。



表見は普通ですが 裏面、シリコンシーリングされている部分が一部剥離して内部金属見えてます(赤丸部分)。こういうのは表見でも壊れているのが分かるので納得なのですが....
そうはいけないケースも多々でして。

スズキの呼び名はただのレクチファイアですが やっていることはレギュレートとレクチファイアです。
大きい車両のも大抵このような形状をしているものが多いです。
熱を持つため 放熱の為のフィンが装着されており、車体に装着されている部分も 比較的風通りがいい箇所に装着されているケースが通常です。

この機器を簡単に説明すると 発電電圧をバッテリーに充電させるためある一定の電圧に落としつつ制御する & AC電流をDC電流に変換しております。やっている順番は機器内では逆なのかもですが名前上の順番で書いてみました(笑)。

ここ一か月立て続けに定期的に交換に陥る車両が続きました(祭りではありませんよ(苦笑)。
ドカ S4、アドレスV125系 2台、アドレス V100と.......

壊れるパターンも 様々ですが大別 二通り。
①バッテリーが充電しなくなる(レクチファイア内 不動通)
②バッテリー過充電によりバッテリー死亡(レギュレータ制御側不能になる)

①のパターンはV125やドカのようにバッテリー点火車の場合 そのうちエンジン停止して走れなくなってしまいます。充電できてないので ある意味 ラジコン車のバッテリーと同じになってしまうってこと。
②の場合の方が厄介で 過充電なので 本来 13~14Vで充電されなければいけないところ それ以上に充電電圧があがってしまうようになるというもの。15Vくらいまではまだなんとかバッテリーももちこたえられますが 16V以上になると 普通に急速充電以上の電圧を絶えず流され続けるので 距離を走る人ほど バッテリーは酷な状態となり 最後は熱膨張によりバッテリーが死亡して終わります。
初期症状時に発見できれば バッテリーも生き延びられますが そういうのは稀なのが悲しいところです。一気に 制御できなくなって20Vくらい流れると ヘッドライト等の球がエンジン回転上げると 切れてしまう事である程度判明するのですが 一気にそう壊れるのがほぼないのですね。

写真の元故障車両は原因は①で充電不良により 最終的に走行不可能になりましたがバッテリーは助かりました。

まったく 余談ですが よく「外車は電装弱い」特に充電系が弱いとかの情報が世の中流れてますが tetsuに言わせれば 構造上 どのメーカー、どの国の電装も壊れる時は壊れますから。
ドカなんてここ何十年 国産日本製の充電系ですしね。
日本製が壊れない?  そんな事ありませんから(笑)。

こればかしは 乗り手や乗り方でどうのはありませんしね。
でも tetsu個人的にもこういうトラブルの修理はやはり嬉しくないですね(っていうかそもそも 嬉しい修理なんてないですが......)。
前述 ②の場合ですと レギュレータの他にバッテリーも交換に陥るパターンもあるのでね....
古い車両で心配な方は やはり電圧計を装着するのをおススメします。

みなさん注意しましょう....とは言えない内容でしたが こういう事がありますよとお知りおきを。
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