ムルティストラーダ1000DS あれやこれや 其の2
問題のタイベルですが....一度はなにかされたのだろうか....?でも ゆるゆるです。
いつぞやのM400さんの事を思い出します(怖!)経年のゴム劣化もめだちます。なにより外して「ナニ?」と思ってしまったのが、前後ともタイベルの組み込む方向が逆でしたこと。通常こういったベルト類は方向が決められていない場合、整備上 一般的には表面に書いてある文字を手前に読めるように組むというのがセオリーなのですが.....当該車両はどちらも逆だったのです。「逆だってだいじょうぶだよ!」って言う人もいますが、そういう問題ではないです。以前にDIYな方がやったのでしたら、まだしも 一応はドカを取り扱うショップから出てきておりますので。新車からだとすると、新車納車整備時に見落としということなのでしょうが......こういった時も ユーザー車検が仇となりますね。新品タイベル交換しました。
次に問題の「ウルサイ」クラッチ周り。こちらは入庫時に一度クラッチカバーだけ開けて、内部確認して アウターバスケット、クラッチ一式交換と決定しておりました。
「ウルサイ」音の原因は予想通り、定期的クラッチ整備がなされていないことによる、クラッチアウターバスケットの摩耗部にクラッチプレートが当たる音でした。その部分の隙間があまりに大きくなりすぎて、打音が大きくなっていました。こちらも、一式交換しました。
ついでにその後 エンジン始動確認しているときに、妙なエンジン始動のクセといい、あまりにアイドリング部分~低回転までの安定しなく開けづらいエンジン鼓動が気に入らなかったので、スロットルボディのアイドルバイパススクリューを見てみると なぜかフロントシリンダー側はぼ全閉になっているではありませんか。
タイベルを交換の際、上死点を出すためにクランクをスムーズに回せるために、前後の点火プラグを取り外した際に、フロントバンクとリヤバンクのプラグの焼け具合があまりに違うので不思議だったことが、これで判明です。なぜ、そこまでバイパススクリューを絞っていたのか不明ですが、それで調子いいわけがありません。通常 最低でも 1回転開け~の調整がなされているのですが、排気ガスとの兼ね合いで大体 絞り気味にしてアイドリングも比較的低い回転数でアイドリングさせている車両が多いのですが、それでも 半回転以上は開けてのセットのはずなのですが。
調整し直してからはエンジン始動もスムーズになり、その後のエンジン安定も全然早くなりました。アクセルレスポンスも変な振動がなくなり開けやすくなりました。この部分のセッティングが薄目に出来ると街乗りの車体の場合、スムーズなスロットルオープンができるようになり不必要な車体の過度な動きもなくなり いい感じになります。(あくまでtetsu主観)ちなみに、ドッカンレスポンスが好きな人(キャブで言う、FCRのノーマルみたいなレスポンス)には物足りなさもあると思いますが.....
静かになったDSエンジンに、オーナー様も少し驚いた様子で 「おとなしくなっちゃって....」と言葉をかけておりました(笑)。今度は定期的にタイベル調整とクラッチ整備しましょうね。
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