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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

セロー225 タペット調整

*最近オフ車ネタの連続ですが伊東二輪は「オフ車屋ではありませんから」です(笑)。

ということでこちらも初見のセロー225さん。約5万キロ走ってらっしゃる割に 意外と全体しっかりしている感の車両をお知り合いから譲ってもらったとのことで一度 点検がてら調子を含め見て欲しいとのことで。

1995年辺りの車両ですがまだ部品はそこそこ出る車両なので大丈夫でしょう。
気になったのは エンジン上部からの打音。勿論 この距離走ってますのでそれ以外のエンジン作動音もそれなりに大きいですが それでも一番気になるのはやはり打音。

経験的には修正可能な音。バルブとロッカーアームの隙間のタペット音のようでしたので この点は調整を推奨。

で、セローはフレームもシンプル タンク外すともうすぐ作業できます。


2バルブOHCなので バルブも吸気側、排気側ともに一個づつ。
おまけに スーパーカブ等と同様の旧式のロッカーアーム側に調整ネジが装着されているので 高性能の車両のようなシム交換がないので全てにおいて楽です。
あ、おまけに空冷だしね(笑)。


余談ですが 当該車両 純正でこのフレームの色ですからね。
この頃の時代は 他車メーカーのオフ車全般に 「色キチ」的要素のカラーリングが多く ヤマハはブルー系というより この紫系な感じやピンク系を多用した覚えがあります。
tetsu個人的にはヨーロッパ風味な色覚な感じですよね。



で、話は戻り タペットの隙間を測ったところ 規定値の倍とまではいかないけどかなりの隙間が吸気側、排気側とも開いてましたね。

規定値に調整して エンジン始動 、例の打音がかなり小さくなりました。
オーナー様も引き取りに来て静かになった事に少し驚いておりました。

セロー225は その軽量さと扱いやすさで オフ使用の人は勿論、街乗りの方々にも多々愛されました。オフ車というより「トレッキングバイク」の要素が強く 車体の基本構造自体は1985年から最終型の2004年まで販売それど大きな違いはないです。
その中でも内容的に大きな変更を受けたのは1989年にセル装備。これにより広いユーザー層に乗られるようになった感です。更に1993年にリヤブレーキを油圧ディスクブレーキ化したのも大きな変更でしたね。2000年からは排ガス規制の強化に伴いエンジン仕様(吸気、排気)の変更。その他細かい内容のテコ入れも車体やエンジン、電装には入ったようです。
元々 エンジン耐久性はそれほど高くない傾向ですが オイル交換をマメにするのと 車両それなりな使い方内で乗れば非常に良いバイクです。ヤル気の人が乗れば 今だクロスカントリーのエンデューロレースでもハードエンデューロでも上位に食い込めますしね(苦笑)..... ま、これには腕が伴う必要もありますが(笑)。

なかなか信用できる個体は少なくなった感じですが このオーナー様は楽しいいようですので 是非大事に乗ってくださいね。
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