スマートDio 駆動系修理
常連さんホンダ スマートDioさん 駆動系不良の修理です。
年間約10000キロ以上乗られる車両で 修理時 約2万キロでしたが 写真のようにドライブベルトが切れて走行不能になっております。
しかし修理本題はこれではなくて 走行中 信号待ちから出ようとしたら突如 全く走らなくなり全開でも速度20キロくらいしか出なくなってしまったと。お店まで10キロほどのところを頑張ってノロノロながら向かっていましたが もうすぐの所で「バン!」とう音と共に 走行不能になったと。この時にベルトが切れたのでしょうが そもそも切れた理由は 速度20キロしか出なくなったことに起因しているのは明白でした。
ベルトが切れているのは一目瞭然ですがそれ以外では一見何事もないように思えますが。
写真向かって左側が前方となり ドライブ側 クランク、プーリ側。右側がドリブン側となり クラッチ、ミッション側となります。
プーリ内のウェイトローラ等に以上はありませんでした。次にクラッチ側を見てみますと.....
赤丸の物体全体がクラッチ側の作動全体部分(ムーバブルドリブンと称します)なのですが この部分のベルトが通って作動すべき部分が全く動かなくなっていました。
同様な仕様のスクーターは距離なりにこの部分が最終的に作動不良や一部破断してしまうものが多いですが 当該車両は距離的に早い方でした。これは走り方が影響しているのもあります。
で、修理時のセオリーは全交換となるのですが ざっと構成部品の写真がこちら。
バラバラ状態に新品部品達です。一番右側に寄りかかっている物体が取り外した 完成体ですね。
これらを全て組み、ウェイトローラ、ベルトも新品に組み直して 元気よく元に戻りました。
スクーターの駆動系の修理はドライブベルトに注目が行きがちですが、年間距離を稼ぐ走り方の人。特に50ccスクーターの方は 作動部分の前倒し交換も視野に入れておかなければいけませんね。
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