アドレス110 エンジン停止の訳は.....
スズキアドレス110さんです。エンジン始動後数百メートル走って突然エンジンストールと共にエンジン再始動できなくなったということでお客様が会社のトラックに載せて搬送してきました。
本人も四苦八苦エンジンかけようとしたようでバッテリーも弱く、キックしてみても始動兆候がありません。
??点火系が死んだ?と考えつつ、プラグの火を見てみみますと 良い火が飛んでますね。
こうなると次に疑うは吸気系か排気系ですが、順番セオリーで吸気を見てみます。
当該車両は2ストですので たまにあるある「エアクリーナ粉砕」の可能性もあります。で、エアクリナーカバーを外したところ 一見 汚れてはいますが形もしっかり残っており 「粉砕説」ではなさそうです......
で、キャブレターが外れていたり、インシュレータの切れ等を見てみても それらしい不具合は見受けられません。これではラチがあかないので エアクリーナBOX外して直接キャブレターを見てみます。最終的にはキャブOHも視野ですね。
で、何気なくエアクリーナを取り外した時点で 原因発覚。
なんと、二層になっているエアエレメントの奥側に一部が崩れて吸い込まれたました。
エアBOX外して、キャブの吸気側からのベンチュリ付近にエアクリーナーの残骸が溜まっているのが見えます。これでは燃料が吸われないわけです。
運がいいとそのままエンジン内に吸い込まれて 燃えてなくなってしまうのですが、今回はこの部分に滞留してしまったために、燃料が吸い込まれなくなり停止した図でした。
キャブレター外して、清掃&その先のリードバルブ周りもエアーで吹き キャブレターを再装着して エンジン始動させてみます。
見事再始動できました。
当該車両も乗りっぱなしの車両ですのでこのような事件が起きてしまうのもしょうがないですね。
結果的に一年で5台くらい「あるある」ですが、流石に最近は2スト車両が無くなってきましたので 必然的に湿式エアエレメント式が少ないので事例も少なくなってますがね。とはいえ、一年に一回くらいは全体的車両点検をしたほうがいい事は確かですね。
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