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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

こんな部分に DLC

先日 作業した スズキ アドレス110(4スト)の駆動系周りの整備の図。

新車から2万キロ越えのため ベルト、ウェイトローラ等 一般的駆動系周りを交換です。

この際に 気が付いたことがありまして。
当該車両の ドライブ側のプーリー、ボスの写真。


tetsu 歴代 お客様でアドレス110がいないので(圧倒的多数で アドレスV125系ばかり)知る由もなかったのですが、アドレス110の ドライブプーリー側のボス(スペーサ)が黒い色な事に気が付きまして。
因みに スクーター駆動構造が分からない方に簡単説明しますと この黒いスペーサが 左上の丸い物体(ドライブプーリー)の中心の黒い穴に取り付けされてまして この部分でスライド稼働する原理となってます。

これ、「DLC」コーティングされてんじゃね? っていう雰囲気。
みなさん 「DHC」ではありませんからね(苦笑)


DLCコーティングとは=ダイアモンド ライク コーティング の略でして スズキさんでは一時期GSXR1000等のフロントフォークインナーチューブをこの仕様にしていましたね(なのでインナーチューブが黒い色なのです)。
「ダイアモンドライク」と言うだけあって 硬いってことなんです。
硬質表面処理ってことなのですが 狙いは 「摺動抵抗」低減。
業界用語だと「フリクションロス」の低減ですね。
以前 スズキのサービスの上方の人から聞きましたが スズキのDLCコートは オーリンズなんかである金色のチタンコートより数倍 硬質且つ フリクションロスになるそうです。

アドレス110も 少ない馬力をアシストする上でも こんなところまで手を入れる必要があったってことなのかな?
お金がかかっていると言うのか 必要に迫られた 「苦肉の策」なのかは製作者のみ知りますが。

どちらにしろ その効果で プーリー側のメタルも減りづらくなるし ボス本体も傷つきづらいので いことばかりと思えますがね。

それ考えると スズキ スゴイのかな?(笑)。

因みに アドレスV125系のシリンダー内のメッキは スズキの1300ccツアラーの「ハヤブサ」と同じメッキライナーだと言うことを聞いていて、その後  約10万キロ走ったV125バラした際に やっぱりスゴイと思いましたがね(笑)。
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