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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

XT250X オフ車化

久しぶりに個人車両ネタです。
今回の主人公は伊東二輪所有にて tetsuがたまに通勤で使用している車両。たまに奥様が使用。2006年のキャブ車の頃のXT250Xです。
元々お客様の下取りにて かれこれ2年ほど使用しておりますが 兼ねてからしたかった「オフ車」化の様子です。

因みに兄弟車が セロー250、トリッカー となります。フレーム、エンジンが基本的に同じです。
足周りや外装等でそれぞれのキャラクターを変えております。
XT250X(ウチのバラス前の車両の写真を撮ってなかったのでウェブから拝借)。

XT250Xは 見た目通り 前後17インチのモタードです。
この子を「オフ車化」しますネタ。
モタードからオフ車化。
20年以上前にモタード流行りの時によく リム組み替えて CRMやXRをモタード化する依頼があり数多くやりましたが今回はその逆。
逆パターンは 伊東二輪で Dトラッカー➪KLX化や XR250モタード➪XR250化 があります。
一緒に林道中行ったお客様でしたが どちらもホイール丸ごと換装とお手軽仕様でしたが今回はそんなにお金かけれないので人海戦術です。

ウチのは2006年のキャブ車の頃のです。元々お客様の下取りにて かれこれ2年ほど使用しておりますが 兼ねてからしたかった「オフ車」化の様子です。

今回の目的、オフ車化とは言っても ノーマルの前後17インチホイールを フロント 21インチ、リヤ18インチに組み直しという「モタード⇒オフロード」と先祖帰りさせるだけですが(苦笑)。

XT250X、ノーマルの状態がもの凄くよく出来てる車体でして 足としては特に不満ないんです。
アスファルト走るだけならこれの方がいいでしょう。

この状態での通勤快速他 街乗りには最適なのですが やっぱり元はセロー。
参考までにセローはこちら(セローもウェブより拝借)


見た目通り 普通のオフ車ですが オフ車の中でもかなり優等生です。人気があるのもうなずける造りしてますので。あッ、....でも スピード重視の方には全く不向きです。
余談ですが エンデューロレースではライダー次第で強敵以上です(マジ)。余裕で負けます。
そんな懐のふか~いセローさん、街乗り快速として使用していてもなんら不満はないはずですので、やはり可能ならホイールはオフ車化したいわけでして(個人的にですよ)。
そうすれば 使用用途も拡がるわけでして(笑)。コレ最重要。

「ならセロー買えばいいじゃん」って言われそうですが、そもそも欲しくて買ったわけでもないので。しかも バイク一台買うのはしんどいですし セローはまともな個体は高値水準ですので それなら無難にホイール交換となります。

簡単なのは 前後セローのホイールをもってくれば済むのですが これまたヤフオク等での中古も人気はあるは 程度悪くても予想以上に高いはで却下。で、ワイズギア純正でセロー用のオプションホイールキットが存在するのですが ホイールにディスク、リヤはスプロケまで?装着されて バラバラの部品で買うより安いって言う 微妙にリーズナブル。しかも そのままポン付け。
スペアとして重宝しますが これまた前後揃えると 約7万ほどしますので 懐事情的に却下。

で、バイク屋の個人的作業なのでアルアルの 「なるべく安くあげましょ」作戦に(笑)。
ぞれこそ自己責任の範疇ですので。
 
まずはお店に転がっている物で物色。tetsuは歴代オフ車はホンダのCRMを数多く取り扱ってきましたのでホイールやリム単体が数個あるのですが フロントは スポーク本数がXTもCRMも36本でしたのでこれ使えそう。ということでフロントはそこらで埃かぶっていたCRM250のリム使用してみることで。ただこの場合 絶対組める保証はないです。やはり別メーカー同士の純正品コラボとなるので スポークの角度等で泥沼にハマるかもですが これはいざとなったら裏技使いますので「組める」と断定して突き進みます(笑)。


問題はリヤでした。XTのリヤスポークは36本なのですが CRM(というかホンダ系)は32本。こちらは残念ながらチャレンジすらできないですね。ヤマハやスズキが36本なのですが生憎 どちらのメーカーのリムやホイールも手持ちではないです。
 
ということでリヤは 幾らか出費となりますが 外品新品を奢ることに決定。
純正購入より若干安い Z-WHEElの「リムセット、インチコンバージョン」。リムとスポークがセットになっております。適合表では 同系列車ではトリッカーのみでしたが 勝手な推測(かなり確信) どうせセロー=トリッカー=XTのハブでしょうから(メーカー品番は全部違います) 迷わずこれを使用します。色はブラックにしてしまいましたが フロントがCRMノーマルのシルバーだったので 後から シルバーにすれば良かったというのはナイショ(笑)。個人的にはKTMやハスクのように 前後黒ホイールがカッチョイイのですが。

ということで 通常営業終了後 黙々と作業します。
スポーク組みこそ人がいない、来ない、夜の部でないとできません。

早速フロントから。
ノーマル17インチホイールとは今日でサヨナラです(ウソ涙)。
そしてウェルカム CRMのフロントリムくん。これが完成すればフロント21インチに変身です!

アッという間のようですが結構面倒なスポーク組み。
メーカーやホイールの形状等で組み方ルールが違います。
しかも 実はこの写真の物は組み間違えてます。スポーク締めても ユルユルで気が付きました。
この後再度組み直します(本当の涙)。

で、場面は飛んで 半完成。後はバランスとりながら スポーク締めて行きますが これもバランス追いすぎると 場合によってハマリます。今回は1時間ほどで完成。よかった(笑)。

そして翌日、リヤ側です。
こっちは新品リムですので組むのは楽なはずなのですが.....
今回 初めて Z-WHEEL製品を組んでみますが 精度はどんなものでしょうか。
以前に SRの純正新品を組んだ際にはその精度の悪さに閉口したものでしたが(苦笑)。

リヤの方がスポーク等をハブにも通しやすく 組み立てもスムースでしたね。
お腹空いて 途中で休んだら 集中力が切れそうだったので バラしからタイヤ入れて 組みあがりまで 2時間内で完了させました(笑)。

Z-WHEELのリム精度は一部 製造上の変形があるのか 振れが大幅に取り切れない部分がありましたが どうせオフタイヤ装着なので OK範囲内としました。これ追いすぎると 絶対ハマる予感。

そして車体に装着完成図。

XT250改 完成です。
まぁ セローになっただけですが(笑)。

後は 走行してみて足回りセットをどう変えればいいかです。
因みにこの子は 9月5日にレースデビューさせます!

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V125 ドリブンプーリー破損

常連さま、ヘビーユースのヨシさんのスズキ アドレスV125Gさん。6万キロに到達しようかというところで 減速からの加速がかなり鈍くなったとのことで修理依頼。

この時点でおよそは見当ついきましたが 案の定 その通りでした。

一か月ほど前にも FIエラー修理のはずが別件でドリブンプーリがダメだった個体と全く同じ。
っていうか スクーター系全般に言えますが 距離を重ねてくると 早かれ遅かれ 一度この部分は全交換となります。
 
今回もピンが突き抜けてくる寸前で発見できて良かったですね。
ピンは三か所入ってますが どれも同じ感じに破裂しておりました(汗)

当該車両のオーナー様は容赦なく激しい走りなので そうなっていても驚きませんが(苦笑)。
なにはともあれ 全開走行時に破断しなくて本当に良かったです。

そして新品部品は全バラ状態で個々に発注なのですが よりによって ピン3つがバックオーダーとなり 納期が9月中旬とのこと!(汗、涙)
とはいえ部品が来ないと組めないので しばしお預かりしておりましたが 先日無事部品が揃い組み上げることができました。

新品組み上げる前の状態。


組み上げ後、左がオール新品。右が 今までのドリブンプーリー一式。

クラッチは交換しなくても使用できる残り具合でしたが いずれダメになるので今回のような時に交換しておくのが吉です。
これで 10万キロ越えるまでは駆動系はベルト交換のみで行けるでしょう。

ライトスイッチ故障

PCX150さんのお客様、突然のヘッドライト不灯にみまわれての修理依頼です。

話を聞くと 信号待ちで何気にライトのハイロースイッチを触ったら スイッチ自体が硬かったのでそれを無理やり気味に作動させた後からヘッドライトのロービームもハイビームも点かなくなったとの事。
当該車両はまだLED前の通常球2灯タイプですが 両方の球が同時にハイロー切れるという確率はかなりないので ライト自体へのヒューズ切れか電源消失かていう推測となります。
ヒントは ハイロースイッチでしたが一応 ヒューズ確認、ライト球ソケットへの導通も兼ねてチェックしていきます。

やはり 左ハンドルスイッチに入力後スイッチから出力されてないので ハイロースイッチが逝ってしまったみたいですね。
PCXはこのようなケースでもハンドルスイッチ丸ごと交換しなくて ハイローのスイッチのみ交換できます。ホンダさんの原付系は昔から多いのでいざ修理の際は安くすむのでいいですね。


外したハイロースイッチを半分破壊してスイッチ作動部を見て見ましたら スライド部が一部溶けてました。何かしらの原因でこの部分での導通時に抵抗が大きくなり熱で溶けてしまい最終的に接点不良になった模様でした。
この手の修理は結果が判明するまでに 今回のようにサクサクと行く場合もありますが これが断線系だったりすると(改造車に多いです)  かなり時間を要するのでなるべくそういうのには遭遇したくないのですがね(苦笑)。
今回は スイッチ交換して無事完了です。

ベルトテンショナベアリング交換

車検でお預かりだったドカのS2Rさん。タイベル点検、調整の際に発覚した テンショナベアリングの交換です。

写真のようにタイミングベルトにある程度のテンション(張り)をかけておく箇所にローラベアリングが使われてます。この部分、何故か 空冷系の物の方が表面サビてしまっているケースが見つかります。


これは結構ヒドイ方です。交換ですね。
保管環境や稼働時間の開き方で この辺のコンディションは変わるようです。頻繁に乗られている方の方が こうなるリスクは少ないですね。
このまま放置していると この錆の表面をタイベルの背面が絶えず高速で通過していくので タイベル自体の摩耗や劣化が早くなります。
最悪 破断という考えたくもない状況もあり得ますので 定期的に点検、ヒドイ場合は今回のように交換ですね。
このタイプはベアリングのみ交換できるのでまだ安く交換できていいですが この後のタイプだとテンショナー一体型の物になってしまい高額にもなってしまうのですがね......

手裏剣並み

スーパーカブさん 駆動系オール交換の図。


左が減ったリヤスプロケット、右が新品です。
リヤスプロケットは手裏剣のようになってます。

投げたら マジで大けがしますよ(苦笑)。
投げませんが(笑)。
もういつ歯が折れてもおかしくないですね。
実際 交換の際に幾つか折れているのにもたまに遭遇します(汗)

そうなる前に定期的点検&調整にて ヒドクなる前に交換推奨です。
カブ系のチェーンはノーマルはOリングなしですが交換の際には Oリング入りを圧倒的におススメします。価格も高いですが費用対効果はそれ以上ですので。