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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

なんのギヤ?

常連さん、都内方向への毎日通勤車の ホンダ クロスカブ110(JA45) くまもんさん。

毎日 元気に激走しているのを知ってますね(苦笑)。

しかし 約2000km毎の定期オイル交換、二回に一回のオイルフィルター交換を新車時からかかさずやってきて 現在 約5万キロ手前。

カブ110でかっ飛ばす人特有の高回転でのクラッチ滑りが発生したのはかれこれ30000キロ以上前のお話ですが それ以外は大きなトラブルもなくここまで来ております。

いつもと変わらずオイルドレンを外して内部の網フィルターを掃除しようとした時に『カラン』って音が.....
オイル受けのバットに異物が落ちた音(汗)。

見て見ると 小さなギヤの破片っぽいですよ!!(汗汗)

2山繋がって欠けてます......

オーナーは特に走行やエンジン音で異変はなかったとのこと.....

とはいえエンジン内から出てきた物は確かなのでこのまま放置するわけにはいかないですよね~。

ということで緊急入院にてまずは右側エンジンケースを開けてみます。

ギヤの大きさ的にはミッションではなくオイルポンプ辺りに使ってそうなギヤの大きさですが。

右カバー開けて 一見分かりません。

が一次クラッチ側(プライマリーギア兼用)と二次側クラッチバラシていき ケース下部に幾つもの同じような破片が落ちてました(汗汗汗)。

ということは右クラッチカバー内のどこかのギヤですが......

最初懸念したオイルポンプ回りのギヤは全然大丈夫な模様。

不可解に思いながら今度は外した部品を眺めていて 発覚!!

一次側クラッチのプライマリーギア部の一部が破損しているのを発見。


しかし メインのプライマリーギアは問題ないですが....... 「コレ、なにしているギヤ??」ってなって どちらにしろ修理するので パーツリストを見ると 『サブギヤ』とだけなっている部品....

『なんのサブ??』ってまたなったけど ひとまず新品部品が来てから再度検証。


で、こちらが新品と壊れた部分の比較。


このようにサブギヤが組まれているのですが 近影で見ますと メインのプライマリーギアと ずれて装着されてます。 スプリングのテンションがかかっておりわざとこうなっています。

こうなっているギアって歴代 他でも見たことありますが厳密にどのような部分で使われていたかは思い出せませんが 以前からもあるということはこの機構にしておく理由があるのでしょう。

でも オーナーさんのようになにも感じず走れている事考えると 「本当にこの構造いるのか?」とも思ったり。

新品で組み込んだ図がこのようになります。


サブギヤがクラッチ側のアウターギヤに接触しているのがギヤの半分ほどというのもミソなのか。その奥がオイルポンプ用のギアです。


ググってみたら今回のウチのケースと同様のように破損しているケースが他のカブ110でもありました。その方はただのクラッチOHで右ケース開けて発覚したそうです。
ということと今回のケースを考えると 今回のようにエンジンオイル交換のタイミングで破片が出てきたから分かったものの、出て来てなかったら この先も通常運行で走れてしまうということが いいのか悪いのか.......

この辺の構造必然な製作目的をホンダさんの開発者さんにお話聞いてみたいですね。

当該車両は無事 通常通勤車に戻りました。
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たまにやってくる 900SS祭り

う~む、何年かに一回 こういう場面が来るんですよ.....

伊東二輪、ドカの900SSが多いのは昔も今も変わらないのですが、それらの修理や車検が何故か集中する時期が来るんですよね~。

以前は2年に一回の10月~11月だったのですが それらが分散してなくなったと思ってホッとしていたのですが今年が 5月~7月に修理に車検の上に 売れた車両の納車整備もあったりと連続6台毎週なにかしらで触っていたので バイク屋がこんな事言ってはいけませんが.....

しばらく観たくないです(笑)。


なのに今日も400SSの腐ったキャブ清掃をして、来週辺りからもう一台修理で900SS来る予定......

『伊東二輪はドカ屋ではありません』って言えなくなっちゃうじゃん(笑)。

まさかのプラグがこんな事になっているとは.....

常連さんのホンダ タクト(AF79)がここ数日今一調子悪いとのことでご来店。

エンジン始動はすんなりするけどアクセル吹かすと息つきともつかないひっかかりがあります。
オーナー曰く エンジン回転が持続して上昇しないでノッキングのように走る時もあるとのこと。

???原付全般によくある バルブのカーボン噛みの一種のようにも感じますが....

一応外部的に診れるエアクリーナーとプラグを見て見ます。

当該車両 8000km時に中古で販売、現在 16000kmほど。
エアクリーナは相応に汚れてましたがそれほど『酷い』という状態でもないので一応エアブローして戻します。

次にプラグ。
こちらは 新車時からのものとなるので距離的にもどちらにしろ交換でよろしいのでそのつもりで交換します。

たまにプラグの電極ギャップの間にカーボンが引っかかっていて点火できないっていう状態の物も見たことあるのでそれらに期待しましたが 期待を裏切りインジェクション車のプラグではよく見る 「綺麗に焼けたプラグ」でした。勿論 電極のギャップ間は使用距離相応に減って開いてましたが それでもエンジン不調の原因にはなりえない状態です......


と思いながら外したプラグを下に置こうとした時に驚くべき事が!!!


なんとプラグキャップ側の先端部が抜けました.....(汗汗汗)


今までバイク屋人生でこんな事になったプラグ見たことありません。しかも NGK製......
6万キロ使ったプラグでもありません......

ということで不調の原因はコレです。
内部リークで不調だったのでしょうが そもそも よくエンジン始動出来ていた状態です。
っていうかここで抜けていなければ 交換して調子よくなったねくらいしか分かりませんでしたのである意味抜けてくれて良かったです。

見ると完璧にサビて腐食してますので随分と長い間 この状態に近かったはずです。
それ考えるとこれでも走れていたのは 流石の NGKなのかもしれませんね(苦笑)。

工業製品、なにがあるか分からないってことの再認識ネタでした。

チェーンは定期点検&注油&調整しましょう

一年にたま~にある案件。

レッカー搬送のスーパーカブのチェーン外れの図.....


そもそもこれくらいになっていたら上下に装着されているチェーンカバーに走行中、特に加速、減速時にガッチャンガッチャン当っていて気になるはずなのですがね..... 
乗り手にそれを問いただすと『確かに してましたね~』という回答がほとんどでもあるのも驚きです......

走ればいいやって思っているのでしょうが、チェーントラブルはなにかと怖いので定期的に点検&調整がマストです。
チェーンの外れ方によっては後輪ロック、エンジン破損もあり得るので。

皆さん タイヤ空気圧と一緒で チェーンも定期的に『点検・注油・調整』がマストです!

日本一周ならこれだな

常連様の スズキ Vストローム650XT。


新車より2回目の車検です。
tetsuが診ている車両で唯一 車高的にウチの軽トラに載せれないため了承の上 自走で行かせてもらってますが 毎回思う、『日本一周ならこれだな』という言葉が相応に似合う車両だと個人的に毎回思います(笑)。

乗り手をダメにさせるくらい快適過ぎるのですよ(笑)。
毎回他のお客さんにも同じ事言い続けてますがね(笑)。

オフ車で林道行ける人なら軽い林道や北海道で普通に登場するダート路も楽勝で走れるでしょうし。
1000cc級のアドベンチャーほど重くないし、デカさを感じないし、適度なパワーのバランスがいいです。
それくらい近年のバイクでは個人的 総評高いバイクですよ。