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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

GSX-Rよどこに行く

写真は 先日タイヤ交換等で作業した お客様の スズキ GSX-R750


スズキ車両の中でも GSX-Rシリーズ(600,750,1000) の中で750は ベストバランスと称されるほど玄人車両。
スズキ 社内でも GSX-Rシリーズは別格にて 技術力を最大限に投入していると昔から聞いておりました。

しかしそこに時代の流れが立ちふさがりまして......

巷でちょっと前から取りざたされている 案件....

スズキのGSX-R1000 が今年10月をもって生産終了との事。
現行モデルの排気ガス規制対応が 平成28年度のものまでというのが大きな理由。
今後の再販があるかは現状わかりませんが......

諸々の理由は分かりませんが 販売主戦場の ヨーロッパにで EURO5にも対応できてないところも大きな問題だったのでしょうが それ以上に会社方針が絡んでいる気も tetsu個人的に感じます。
風のウワサでも 現行エンジンのままで EURO5に対応させるためにはかなりのエンジン出力を落とさないといけないとか なんとか.....
それを考えると その後2024年から更に厳しくなるEURO6には到底対応できないとも推測されます。対応可能としても莫大な開発費が必要な感じもしますので かなり現実的ではないような。

スズキ社の今後の会社方針の中で
「当社は、持続可能な事業活動を進めるために事業リスクや機会の特定を進めています。」とあります。
このご時世 エンジンを取り扱う会社としては全うな方針ですよね。
でもこの方針 イコール それほど遠くない将来で 内燃機関には力は入れて行かないと思えます。

スズキは ここ数年 エポックな車両が本当に数少なくなりました。
オフロードバイクも強かったスズキというのは 既に昔のお話し。
2007年のDRZ400を最後に 市販車オフロードバイク自体の新型も出さず 生産も行わないところも 会社体制の変遷が伺えました。一時 全日本MX選手権で スズキがチャンピオンになった! にも関わらず 市販車でオフロードバイクがない!? っていう 悲しい構図ができあがっていたのは ある意味 変な違和感を感じました。
その後も レーサーのRM-Zシリーズも モデルチェンジせず 最後までセル着かないし.....

スズキ二輪部門の威信とも言える GSX-Rシリーズがもしこれで終焉となるようでしたら 環境対策や会社方針は置いておいて 個人的に 結構 悲しいことでもありますね。

まぁ 時代の流れ的に 他のメーカーの車両も同じような物でしょうが 排気ガス対応昨今、落ちるパワーを排気量上げてカバーするという苦肉の策もしてたりするのでこうなると 技術力を投入するにも限度(お金の問題も)があるということでしょう。
そもそも  オートバイの4気筒の存在意義も現在では少なからず 議論されているようですので それを考えると スーパーバイクのホモロゲーションを目的とした 1000ccスーパースポーツ4気筒勢は 存続の過渡期を迎えているかもしれませんね。
とはいえ 他国内3メーカーの SS現行モデルは 平成32年規制までは対応してたりしてますが(その先は知りませんが)。
それ考えると GSX-Rシリーズは現行以上の開発をストップせざろえなかった感じがしますね。

GSX-Rよ 「永遠に」とはならない事を祈るばかりです。
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8年目に突入  で思う事 諸々

昨日 30数年来の 超常連様からのメールで tetsuも気が付きましたが.....
早い物で 独立して 開業した 伊東二輪 は8年目に突入しました。

人間 歳をとるのも早く感じるようになったこの頃、バイク屋稼業自体も 来年で35年目になります。
tetsuが バイク屋始めたころに生まれた人も 35歳ってことですからね..... もうその人に子供がいてもおかしくないですし.....
私が独立直後に生まれた お子さん達も 8歳ってことですから、もう大分 いっぱしです。

そうそう 、小学校 低学年の頃から知っている(かれころ 30年弱ほど) お客様のお嬢様が この度結婚するとの知らせをいただきました。 おめでとうございますですね。

しかし こういうお知らせをもらうと 時代の流れを感じますね。

バイクを取り巻く環境もそうですね。
一番は 致し方ない 「排気ガス」問題。
これについてどうのこうの言っても 後戻りすることはあり得ないので 素直に今を楽しむしかないと思っております。
実際 現在のバイク体系ではなくなると(電動化とか) バイク屋さんの業務形態も大きく変わっていくと思います。

時代の流れに ついていくのも大切ですが 今までの流れを知った人間がある程度まで頑張る事も必要かとも思う 今日この頃です。

また 自分は今でも エンデューロレースという「レース環境」に携わっているので 昔のロードレース時代の自分と変わらないつもりでやってますが 周りの環境、また 年齢重ねた身体はそうはいかないのも実感してくる今日このごろ(特に 治りが......苦笑)。
立場的なものもありますしね。

バイク屋稼業もバイク乗る事自体もいつまで出来るか分かりませんが もう15年強くらいは頑張りたいと思います。

皆さまも これからも安全運転にて 楽しいバイクライフをお過ごしください。

今後とも 伊東二輪をご利用の際には 宜しくお願いいたします。

Today ベルトバラバラ....以上に恐ろしい事が

初見のお客様からのご依頼。
走行中に突然スピードダウンして エンジン始動するけど 後輪回らないとのことでの修理依頼。

十中八九 駆動系に問題が出てますね。最低でも ドライブベルトが切れてますでしょう......

一年ほど前に 他のバイク屋さんで購入後 約1万キロ走行しているよう。
キャブTodayなので メーターが一万キロ行くとゼロに戻ってしまうので 確かな総走行距離が不明ですが メーター読み 8000km近辺なので 予想では 28000kmかと.....
4スト原付全般に大体 新車から 2万キロ~25000kmでドライブベルトの交換は推奨ですので.....
無交換でここまで来たなら 切れるタイミングかと......

左カバーを御開帳.....



中程度破損でした。
ベルトのみならず 吹っ飛んだベルトの破片がドライブ側プーリー外側のフィンを数か所破損させて折れてしまってました。その破片が中で飛び回ったらしく ドライブフェイス側(ウェイトローラが入っている部分)もかなり損傷を受けてます。


キックギア側にもほぐれたベルトの残骸が行き渡っていて こちらも一度取り外しのオーバーホールしなければでした。

まぁ 全て新品部品で修理可能でしたのでこの部分に関しては良かったのですが.....

恐ろしいことはこれよりも他にありまして。
お客様と修理受ける際のディスカッションで オイル交換の頻度を聞いたところ、驚愕な事が発覚!
購入後 一度もオイル交換していないという事が......
どうも 購入したバイク屋さんでオイル交換の説明をしてもらってなかったみたいで....(謎)
初めて乗る人だと そりゃ知らないでしょうね。ましてや自転車感覚で乗っていると....
オーナー様を責めれませんね。
伊東二輪では この手の原付は全般「2000km」内交換 絶対推奨なので 購入後 約1万キロ交換していないというのは もう エンジン的にどうなってしまっているのか想像もつきません。

どちらにしろ 即オイル交換も承りまして 抜いたオイルがこれ(汗)。


100cc残ってませんです。これもたまによく見る光景なのですが やはり毎回 イヤなものです。
Todayは 交換オイル量 約0.6Lなのですが 50cc空冷エンジンという特性もあり速度 40km以上で走る方や坂道登るのが多い方は 必然的にオイル燃えて減るんですよね.....
それもあって 最低限 2000km内で交換推奨なのです。2000km内でも足りなかったら 足すくらいがベストです。そうしないと 特に50ccエンジンなんてもちませんよ。
よく お客さまでも使用状況によって 強く125ccに変更することをおススメしますが、特に最近の 個人宅配さん達で50cc使用でいつでも全開で走ってられる方は 本当に壊れますから オイルは気にしましょう。バイクはオイル命ですから。

当該車両も 現状 少しエンジン音が出てますが 今後のオーナーのケア次第で延命できるとは思いますが.....

トリッカー 諸々 第一弾

作業等がブッチギリで忙しくて ブログ更新ができませんでしたが いい加減更新します(笑)。

ここ数年 伊東二輪ご利用いただいている 植木屋さんのオフ車チーム。
以前までは フルスケール車使用の方々だったのですが......
ここ最近で車両を乗り変えて 何故か 二人とも ヤマハ トリッカー しかもキャブ車。


外装外しているのでなんだか分かりませんね、でもこの写真しかないのです(苦笑)。
何気に今まで トリッカーのお客さんがいなかったので新鮮ですが 基本はセローと同じなので tetsu所有のXT250ともほぼ整備性は同じなのでどうという事もないでしょうが。

その諸々改造依頼。
第一弾というからには 第二弾もあるわけで、今回のは先に行う ライトカスタム車でしょうか(苦笑)。

定番のハンドル交換、ウィンカー交換、AI撤去 他と 大きく形は変えません。

トリッカーと言えば ヤマハオフ車で大人気の セロー250の兄弟車。
形は トライアル車を模してますが 方向性としては オフ車というよりファンライド 小型車と言いましょうか。
2005年~07年までがキャブ車。それ以降が インジェクション車になり その後 マイナー変更をしつつ 2020年で販売終了となっております。
現在でも後期型のインジェクションで程度良いものは中古車価格も高いです。
キャブ車の方が 数キロ軽いというメリットがあるので 今回の植木屋さんチームも 軽さ優先でキャブ車にしたようです。
ひっくりかえった時は 断然インジェクション車の方が楽でいいのですがね(笑)。
オフでは 「軽さは正義」という言葉がありますので ある意味 使用環境で特化させるなら 選択肢的には良いでしょう。
フレームとエンジンはセローと同じなのですが 大きな違いは 外観もそうですが 燃料タンク容量と前後のホイールの径。
オフで遊ぼうとすると タイヤの選択肢が少ないのがネックです。
トリッカーは フロント 19インチ、リヤ16インチ で特にリヤタイヤの選択肢がないです。
オフに特化させようとすると かなり無理があります。

巷では トリッカーをオフ使用とするのに 前後のホイールをセロー他 ヤマハ系のホイールに換装するのが手っ取り早い方法となります。「セロッカー」なんて呼ばれたりしてます(笑)。

余談ですが そんなセロッカーが 最近では tetsu参加するエンデューロレース でも 様々な場面で 上位席巻したりしてしまうこともあります。まぁ この場合 エンジン側(特にクラッチ)やサスにテコ入れもしていますが その性能がフル以上に発揮されるのは 乗り手 90%ですね。
車体の小ぶり度合いが最大の武器になる感じなのでしょうか。
先日 全日本エンデューロ選手権 北海道大会の NAクラスで Day1でブッチギリで優勝していたのが 速いライダーが乗る トリッカーでしたしね......意味不明です。全日本ですからね(苦笑)。

こういう結果を見てしまうとエンデューロレーサーの意味が問われますが......

ということで 植木屋さんチームの次に来る車両がそのセロッカー仕様なのですが こっちは色々やってくれとのことなので 今から気持ちブルーです(笑)。

最近 事故案件が多いですのでご注意を

業務連絡です。

ここ最近 お客様の事故案件が多くなっております。
回避できない事例もありましょうが  なるべくご自身で 事故の当事者にならないよう 日頃から心がけて運転してください。
人間怪我すると面倒です。
また愛するバイクが傷つくだけではなく 修理不能にもなりかねないです。
事故に遭遇していいことなにもありませんので......

事故はご自身の日頃の 走り方、走らせ方、考え方で大分 回避できるとtetsuは思っております。
くれぐれも 日々の通勤でもツーリングでも 「全集中」にて 安全運転でお願いいたします。