TE250 不調検証
tetsu 自分 レース号ネタです。
4月のJECのレース辺りから エンジンに不調を抱えた ハスク TEくん。ある一定の環境下(アクセルチョイ開け~中開度固定と必ず ゆるい下り)で発生していたのですが アクセル閉じても マシンが走っていってしまう症状です。
これ マジで怖いんですよ(汗汗)。
この症状で JECのテスト(タイムアタック)では 序盤でオーバーランして危なくコース復帰できなくなるところでした(汗)。なので終始 そうならないように走ってました。
その時はキャブセットの問題と思い 再度見直して挑んだ 5月のクロスカップでは更に悪化して ちょっとの下りでアクセル開け気味だとアクセル閉じても走っていってしまうので ウッズの下りなんかも怖いのなんの(涙)。このときも途中でレース辞めようかと思いましたが なるべくアクセル開けずの走行でなんとか走れたので最後まで走ってしまいましたが やはりなんかおかしいということで 考えられる箇所を洗い出してみます。これでは まともに乗れません。
感覚的には 燃調が薄い症状のアクセレーションに似てました。ガス欠でも同じようになりますが その場合 アクセル開け続けていけないので 燃料が行かないのではなく どこかから二次エアを吸っていると考えます。
考えられるのは キャブ周りが一番ですが TE号は2ストなので 一次圧縮するクランクケース側も要チェックかと。
エンジン始動性は特に問題ないので 本当にある一定の条件下で薄くなる(エア吸われてる)ようになっている模様なので原因究明は厄介です。
しかも 自分のなのでそうそうバラしたくないので(笑) 治れば兎に角いいので 先に考えられる部品を全部用意してから作業。一見 大人の新品部品投入ですが お父さんは 余裕はないんですよ....(悲)
まずは 吸気側。リードバルブ交換します。
リードバルブが閉じ切らなくなっていると基本一次圧縮抜けますが 二次エアも吸いやすくなります。
TEくんのは初めてバラしましたが この年式(2015)は純正でボイセン製らしいです。で、純正で カーボンリードバルブなんか入っておりました。「だから リードバルブの値段が予想以上に高いのか~」と恨みましたよ(笑)。
リードバルブの材質は普通 一般的にはただのファイバー樹脂製です。
カーボンって聞くと偉そうですが tetsu個人的には「カーボンの良さがどこかにあるのだろうか」と考えてしまいます....
昔言われていたのは カーボンの方が硬いので 中間開度~全開でバタつきづらく追従性がよくなると言われておりますがtetsu的には実際には全部がいいことでもないと思った経緯もありますもので。
RS125なんかはノーマルは 普通のファイバー製でしたが 一時 社外製でカーボン製がありそれを装着 走行してみましたが カーボンの方が硬いことでか アクセル開け初めの感覚が好きになれなくてtetsuは元に戻した経緯がありました。
ま、そんな事より 写真でもわかる この2段構えのリードバルブ構造の方が ロードでは見たことない形状なのでこの辺にヒントがあるのか。
因みに この手の社外リードバルブで近年 有名なのはモトタシナリの「V-Force」 シリーズ。
リード部を二段構えとするのも同じ構造。
現在では 「V-Forece 4」となっており リードバルブの組付け精度自体もボイセンより良いようです。性能としても 排気量アップしたくらいのトルクアップが感じられるそうです。あ、ボイセンも基本的にはそのような効果を狙っているのは同じ。でも 同じ性能かどうかは着けて比べてみないとですが......
本当は V-Forece4 に交換したかったのですが 現在 お財布に余力がないので 最低レベルで復活させる方向になっております(苦笑)。
しかし この時代になっても進化するリードバルブ周りっていうのもスゴイものです。製作者に脱帽ですわ。
リードバルブにクラックくらいを期待したのですが全くそんな事もなく しいていえば外したユニットを見たら ほんの少しですがリードバルブ先端に隙間が....しかし 「これくらいで あんな空走引き起こすか?」とも思いつつ 容赦なく部品を交換します。
ここで新しいリードバルブが一部形状変更していることに気が付きました。
上側、下側のような感じでそれぞれリードバルブに装着向き 位置が決められているのですがそのうちの2枚は 旧来だと羽が独立してますが 新しいのは 2枚繋がってますね。
左側が今まで装着してあったもの。右側が新品です。
どういう観点でここを繋げたのかは定かではないですが なんかあったのでしょうね。
良くなるならいいんですが その場凌ぎ的な感じでもありそうって思うのは ひねくれものですかね(笑)。
ま、そんな事考えたって わからないのでさっさと終わらせたいので(笑)サササと組みます。
そして 新品リードバルブを組み付けてもリードバルブ先端の隙間は空くっていうオチに....
「なんだよ!これ!」と やっぱり 製品のふがいなさに少し疲れながらも 再度組み直したりしてなるべく隙間が一番開かないように組みましたが.....「V-Forece4入れれば良かった....」と心が叫んでいたのはナイショです(笑)。
左のセルモータ、ジェネレータ外してみましたが 外側ケース自体にそれほど汚れはついてません。が まだ分からないので フライホイールも外してみましたところ.....
これが原因かも?っという状態が発覚。
一次圧縮が少し漏れてましたね。シールからオイルが下に垂れた形跡がしっかり残っております。シールが完璧に抜けてしまったら エンジン始動すらできなくなりますが これくらいだと始動はするし走るでしょう。しかし 空走するまでの二次エアを吸うのかも疑問が残ります。
なんせ そんな経験になったことないので。
ま、どちらにしろここも部品あるし そもそもこんな風になっているのを見過ごすわけにはいかないのでね。
ということで左サイドシールも新品交換したので これで治る事を期待。
クランク右サイドシールまでを交換する気力がなかったので 今回はこれで実走検証してきます。
治ってくれ TEくんよ!