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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

S4R 内圧コントロールバルブ不良


ちょっと前の作業内容になりますが その後の状況がよろしいようなのでアップです。
トラスト時代からちょくちょく診させて頂いている ご近所のツカさん S4Rさん。驚くことではないですが、やはりドカ系のこの手だとなかなかいない.....


現在 9万キロ突破しております。よくパーキングエリアで休憩しているとビックリされると言ってました。乗り手の使い方、走らせ方が良いようで 今年車検でお預かりした時も 9万キロとは思えない 調子の良さでした。正直 下手な 2万キロ程の車両より 全体的バランス雰囲気が 非常に心地よく 気持ちいいい車両です。
現在も非常に調子よく乗っていらっしゃいます。
いつものようにツーリングに行った際、たまに エンジン右側から 「シャラシャラ」したような音がするというもの.....
この手のドカでシャラシャラ系だと 一番にクラッチ周り、二番に ベルト周りを疑いますがクラッチは今年の車検時に診ましたし....ベルトも点検しております。
とはいえ 距離も乗ってきてますので何が突然起こるかは分かりません.....
お店に来た時は 異音は全く出てなかったので益々 謎です。
ひとまず 疑われる箇所をバラしましょうか.....と思った矢先 今年同じような異音で やった案件を思いだしました。
「内圧コントロールバルブの不良」による 異音発生というのを 実は 他のお客様の車両 S2Rでやっておりました。この時は 来店時に既に音がしていて 聞いて事もない音でした。
しかもS2Rなので 湿式クラッチ。クラッチ側からそれほどの異音が出るわけでもないはず。
その割に アイドリングしていると かなりの打音がして不快です。昔ながらな方法で長いドライバーを聴診器代わりにして 色々聞いていると どうも クランクケース後端が一番音がうるさいですね。
その時気が付いたのが、アイドリングから少しでも回転上げると 音が消えるということ。
という事はエンジン回転に密接に関係していることが分かりました。
で、通常なら ベアリング類の類と推測しますが 実はこの原因が 内圧コントロールバルブだったのです。
その時の車両も今回の車両も共通しているのが 社外の内圧コントロールバルブ。


このタイプは内部構造はノーマルと結構 同じで、圧力コントロールしている弁がカーボン板を使用しているくらいのもの。性能評価は各個人の見解に任せて、外観は アルマイトでセレブ感出してます?(笑)

今回のオーナー ツカさんは ノーマルのバルブを持っているということで ひとまずそれに交換して様子を見る事に。
その後 長距離ツーリングに行っても 問題なくその異音は出ないようなので ビンゴだったのでしょう。なかなか こういう謎の異音系は 遭遇していないと 判断がつかない事も多いので良かったです。まだまだ 楽しく乗れて、走って 10万キロは普通に超えると思いますよ。
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