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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

996 充電不良? 発電不良?


たまにお世話しておりますご近所の996さん。ある程度本人も触れる方ですが、ヘビーな内容や謎々な時にご相談されます。今回は 一見 「充電不良」な案件でしたが、最終的に結論は 「発電不良」だった案件。

この充電、発電系のトラブルは 国産・外車・排気量 新旧問わず、どんな車両でも トラブルありますが、本当にハッキリ 壊れている箇所が判別できるパターンと、今回のように 徐々に 不良が進行してくるパターンとあります。しかも それ以外で 「バッテリー本体がダメ」ということも加わってきますので 本当に経験値での 「絶対ここが壊れてる!」と言い切れないというのは嫌ですね。
今回のケースも ある一定の回転数以下である一定の距離を走ってくると 充電が間に合わなくなり バッテリーが弱るという状況。当初は 発電および 充電状態をテスター関連で見る限り それほど落ち度はなかったのですが。レギュレーターとステータの接続カプラ部を 強く押さえていると 数ボルト上がるのが発覚したので カプラ接触不良等を考え その辺を差し替えて カプラ内ギボシも造り直してもみましたが しかしその後 状況が進行してきたようで再入院。この際にはある程度 どの部分が怪しいかが発覚しました。


発電機周り側です。「側」というのは 交流発電している電圧自体が低い(本来の半分くらい)になっていたのですが 各相(三相交流なので)間の電圧が均等に低いのです。前回入院した時も 基準より 10%ほど低い値でしたが 即交換とは判断しがたい状態でした。しかし、それでいて 配線内部ショートや 断線はテスター上ないので あまりあれない マグネット不良という可能性も視野に お客様と相談の上 ここ一式交換となりました。
左ケースカバー開けたついでにやっておいたほうが後々にいいシフタースプリングも交換しておきました。


しかし こうやって見ると 時代の流れでもケース形状を空冷より基本構造を変えてないので 内部空間が大きいですよね。これで 1098まで行くのもスゴイ完成度ですな。
交換してからの 発電内容はテスター数値的にも満足できるものでした。ついでに 電圧計装着して店の回りを6kmほど試走で様子を見ましたが 問題ないですね。涼しくなったら 乗ってください(苦笑)
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