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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

996

昨日は珍しく「花粉症」での体調不良により ブログ更新すらできませんでしたが、今日はなんとか復活してまいりました。あ、tetsuは「真性 」花粉症ではなく、「後追い」でここ数年で発症した部類です。

今日は先月からお預かりしていた、中古新規登録車両の2000年型 996さんです。
お客様はメールでのお問合せからのディスカッションにてご依頼となりました。ナンバーが返納された状態の車両を個人売買にて入手、基本整備はオーナー様ができる内容でしたがその他、ドカ特有の整備部分を兼ねて、車検整備並びに登録をご依頼されました。お客様はお近くでしたのでころらからピックアップにお伺いしました。
当該車両 返納書上ですと 数年 検査切れでの不動車両のようでした。とはいえそれほどヤレているわけでもなく 状態は普通かと。走行14000kmを指しており、全体状態としてもそのような気配ではあります(アッパーカウルが97以前のものとシートカウルがSPSのものに変わってましたが。)
 
早速 タイミングベルト周りバラしてみますと、案の定 新車時より一度も手が入ってなかったようです。タイミングベルトの経年劣化もさることながら、ベルトテンションがゆるゆるでした。まぁここは新品交換依頼を最初にいただいておりましたので即交換です。


次にクラッチ周りですが、クラッチカバーに浅い傷があると思いながらバラしますと、この傷 実は裏側から凹みを修正してあり  なにかしらの深い衝撃がこのカバーにかかった模様です。その際エンジンが稼働状態だったらしく、クラッチスプリングのリテーナー部分に外周前週に渡って カバーの凹みをこすった跡が付いておりました。均等に円周上についていたので、その際以降にも一度もクラッチはバラされていないということです。しかしこの全オーナーさんはこれくらいで済んで良かったです。最悪なパターンはクラッチインナードラムのクラッチスプリング取り付け部から折れる、や クラッチプレッシャープレート大破⇒ミッションメインシャフト破損⇒ミッション交換、なんて大変な事にもなりえる箇所なので。

で、 実際全バラしてみましたら 激しい使われ方もされていなく、距離相応以上に状態は良かったです。ここは逆にラッキーなところでしたね。前オーナーさんはあまり低速走行でのクラッチ多用が無かったと推測されます。ここは基本整備のみでまだまだ大丈夫でしたね。
ノーマルマフラーなしのテルミニョーニスリップオンサイレンサー、ECUの封印カバーは開けた形跡がありましたが中のロムチップはノーマルでした。ECU内のトリマーが若干濃いめにふってあったようで、テルミに換装した際にどこぞでやったのでしょう。書類上排気ガス検査はありませんが一応状態を診て、少し アイドルバイパススクリューも合わせて再調整しておきました。
最終段階で色々とありましたが、終わりよく ナンバーも付き、オーナー様に納車することができました。オーナー様 初のリアルセパハンでしたが、初ライドではそのポジションのキツさに 首と手がイタい!と嘆いておりましたがそれ以上に、「速さとパワー」に感動したそうです。
これが大事ですよね! これからも安全運転で楽しく乗ってもらいたいものです。
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