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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

900SL 4年放置車 復活

緊急事態宣言解除ギリの時の内容ですが。今年始めから作業依頼されていた ドカの900SLさん。 4年放置車という強敵でしたので必然的に時間も頂きました。やっと先月初めに 車検に漕ぎつけました。


当該車両1996年の SL-Ⅳなので SL最終モデルです。元々 トラスト時代に販売、その後 ずっとtetsuが診て来た車両でしたが オーナーが仕事が忙しくなり乗れなくなることが多くなりその後 車検が切れて 放置へと.....という 忙しい仕事人アルアルの いたしかたない 流れでした。結局 オーナー自ら乗る機会がないとのことで 昨年 1月に伊東二輪にて引き上げて 半委託という形で車両を預かってました。
本来なら買い取りも可能なのですが、引き上げてきた状態が4年放置分の代償が大きすぎて 正直 販売できる状態までにするのにはそれ相応の金額と労力がかかるのが目に見えていたので 委託という形式をとりました。
とはいえ 次オーナーの方が復活させるのに かなりの修理費用を投入しないといけないことと、放置車なのでそれ以降に不慮のトラブルが発生する確率も高いことを十分理解した方にでないと 話をもっていくことはできませんでした。
約一年経ち 幸い、前オーナーの古くからの知り合いが譲り受ける事になり 昨年末 一度ご来店して 現状復帰をさせるのにどれくらいかかるのか理解していただき 今年に入って着工してました。
とはいえ、この車両に毎日かかりっぱなしとはできない上に 4年放置車ならではの 作業していく間に 他のなにかが発覚とか アルアルでしたのと、予想外のコロナショックで イタリアからの部品が約1カ月入荷しなかったのも大きかったです。

色々交換となった部品群の残骸です...... 
タイベル、プーリー、ディスク、マスター、クラッチ一式 、キャブフルOH 他 細かいところ諸々...... 


これでも 修理予算の関係上 目をつむった部分もあるので いかに放置の代償が大きいかが分かります。
そんな困難を乗り越えて 先月初めに完成。先日 次オーナー様の手に納車されました。
前オーナーの乗り方、定期整備もよかったせいか 復活させたエンジンも予想外に調子が良い状態だったので 次のオーナー様が上手にケアしていけば また普通に乗っていける事でしょう。

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