更なる驚愕のリード100.....
先のセンタースタンド折れ車両さん。ついでに距離も距離ということでベルト、ウェイトローラ交換の依頼もされました。しかし これがまたハマった....というか 額面 24000kmという車両ではないようでした....
ベルトカバー外して 一見普通ですが、ベルトはよく見ると 経年使用お約束の内側に結構なヒビが入ってます。切れるのは時間の問題かと.....
とここまでは良かったのですが、いざドライブ側(向かって前方)のプーリーナットを外そうとしましたところ いつものエアインパクトの力では簡単に緩んできません....???とここで 嫌な予感が。
伊東二輪エアインパクトはいつも4段階力の最弱に1で使用しておりますがそれを2に変更してなんとか緩みましたが その緩んできかたが最悪です。
以前どこかでベルト周りを外されているようでしたが おそらくその時の締め付け時に過大トルクで(おそらくエアインパクトで何回も)締め付けたようで クランク側のネジ山が少し傷んでしまっている状態でした。勿論弱い ナット側も........
更に ドリブン側も外して 驚愕の事実が...... 24000kmでこんなになりません.....
クラッチがマイナスどころではなく、ベースまで削れてしまっている始末!
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これほどまで原付スクーターでクラッチが減り切った物は歴代見たことありません!!
よくぞ走れてます。っていうか 絶対 どこかのタイミングでメーター不動歴があるなら スタンドの件も含め納得できますが..... 4万キロくらいは走っていてもおかしくないですね......
で、ベルトとウェイトローラは用意しておりましたが、クラッチ等は予定外ですし、そもそもクランク側の事件が最大の予定外です。とはいえお客様も知らない事実なのでしょうから(知っていてでしたら ヒドイ話です) まずは走れるようにしなければなので 手持ちの ダイスでクランクプーリーネジ山に合うものを持っていましたので 人海戦術でまずはこの部分のネジを復活させました。これは結構疲れました。クランクの材質自体が硬い上に粘りますので。同じくナット側もタップで修正。手である程度まで入れられるくらいに修正できました。クラッチはしょうがないので写真で後で説明ということで後日交換するのかお客さんと協議です。
外したウェイトローラは「こんなものでしょう」くらいな一般的な減りでした。
全部組み直して、ドライブ側のプーリーナットも規定トルクで締め付けられたのでまずはOKでした。たまにこういう「ワナ」があるので こういう作業は疲れますね~。
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