リトルカブ改 謎のエンジン不調 其の一
ホンダのリトルカブ 2000頃のモデルですか。近所のお客様で 現在走行 約15000km。購入当初から タケガワの eステージ(81ccになり ノーマルヘッド仕様)のキットが装着されているとのこと。勿論 排気量変更に伴い ナンバーも黄色ナンバーになっておりました。
eステージキットなのでノーマルキャブ、ノーマルマフラーで対応できるものです。キタコのライトボアアップキットより1万円ほど高いですが 専用のカムシャフト等が付属しており こちらのキットの方がより 高回転でボアアップでの力が感じられます。
お客様は このコンポーネントで問題なく走ってきていたようでしたが ここ一年くらい前から ある程度アクセル開けて走っていると 徐々にエンジンの回転が上がらなくなる症状が起きていたとのこと。初めは ダマしダマし走行していたそうですが 昨年暮れぐらいからは ある一定のスピード以上で走っていると エンジンストールしてしまうということでの 修理依頼でした。エンジン停止しても 直後にすぐに再始動可能で何事もなくアイドリングもしているとのこと。
tetsuが試走してみると 40kmくらいで走行している分には問題なさそうなのですが 50kmくらいで定速走行していると 500mほど走らないうちに症状が出てきました。
そのままアクセル開け続けてみると お客様の言う通り エンジンストールしていきます。
で、再始動は問題なくも出来ますね。
???ですが 一番はやはり 「燃料来てない?」という疑いですが 「燃料キャップの詰まり?」「ちゃんと排気されない?」「点火系リーク?」「エンジン内圧が抜けてない?」などなども考えられますね。
燃料キャップは 伊東二輪在庫のカブの物から手っ取り早く 交換してみて試走してみましたが 全く変わりませんでした。また内圧を抜いているブリーザーパイプ部も 圧力変動の確認もして 一応 大気解放して(当該車両は排気ガス規制後の車両なのでブローバイガス還元装置が装着されています。それを介せずということですね。)走行してみましたが これも変わらず。点火のリークはなさそうでしたが 一応 プラグも手持ちのテスト用でやってみましたがこれも変わらずです。
プラグの焼けもどちらかというと焼けが良すぎている感があるくらい カブってどうのとは考えられないものでした。となると やはり燃料が来なくなっていると考えるのは 通常方向ですが。
ということでセオリー通り まずはキャブレターをバラしてみることに。どちらにしろ経年使用でキャブのパッキン類がダメになっているようで フロート室との合わせ面からガソリンが滲んでいる状態だったので その交換も兼ねてできますので。
と謎々の始まりでした......其の二に続く
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