ハイパーモタード796 セルモータ交換
全体写真ありませんが ハイパーモタード796さんです。
他で購入された車両ですが 昨年 tetsuが一度 別の作業を承った車両です。
今回の依頼内容は 出先でバッテリーが弱くて エンジン始動が困難になるということ......
「充電不良なのかな?」という疑いのもと お預かりしました。
要所見る分には 充電系に不具合はなさそうな感じ....
がしかし エンジンがかなり暖まった状態で再始動しようとすると セルの回りが異様に遅い....っていうかクランキングできない。
「??」と思いつつ 一旦 エンジン冷やすと また始動可能。
「?????!」な感じで 「セルが弱い?」
と思いつつ 配線周りをチェックしたり バイパス配線も導入してみたりしてもあまり良い方向に変わりません。
新車購入から 実走 約11000km車ですが 「セルモータがダメ?」という疑念になりまして 始動困難状態の時に 更にセルモータに直接 電気を流してみましたが 変わりませんでした。
結果 セルモータ不良の断定が下りました。
セルモータ....... お高いんですよね~
かと言って 謎の社外品はおススメしませんよ。電装類は純正使用が間違いないので。
ただ 交換は結構面倒なんです.....
まだ空冷だからいいですが.....
左エンジンカバーを取り外さないと セルモータが外せないです。
実は 前ドカ作業の900SSも左エンジンカバー外しての作業でしたが、その作業の後に同日に行った作業なのです。.
左のエンジンカバーを開ける作業は同じってところだったので 900SSの作業の勢いそのままで こちらもやっつけました(苦笑)。
で 付いている部分はこの赤丸印。
L型エンジンのドカは 水冷も空冷も 新旧 この部分にあります。で、見ての通り 右側に抜くには オイルラインがおもいっきり邪魔。
で、左のケースは何故外すかと言うと ケース内部からセルモータ留めてるボルトが 2本あるため。
旧エンジンまでは フライホイールは外さなくてもセル固定ボルトが外せたのですが ハイパー796系からのエンジンは少しケース形状も変わったせいか フライホイールと ピニオンギアを外さないと 固定ボルトが緩められない構造ですので 結構面倒なんです。
そして 取り外し。新旧のセルモータです。
ここで ふと気が付いたことが。
旧セルモータのラベルには 「DUCATI」の文字は入っていますが どこぞの製品かは不明。
ドカはキャブ時代から2000年代後半辺りまでの車両は みな「DENSO]セルモータでしたが どこかのタイミングから変わっていたのですね.....
そして 新セルモータはと言うと...... 形は一緒ですがラベルに「DENSO」の文字が!!
「なるほど~、そう言う事か~」って 印象でしょうか(笑えない)。
今回の不具合になった理由もこれで な~んとなく 理解してしまったりして.....
大きな声では申せませんが(苦笑)。
セルモータも工業製品ですので いずれ壊れるものですが 今回の ハイパー796さんは新車から 11000km...... 普通に考えると 今回の案件のような壊れ方はしなそうですがね。
新しいセルモータが DENSO製に置き換わった点にヒントがあるかもですが。。。。
こればかしは tetsuの妄想の範疇にしておきましょう(苦笑)。
ということで新しいセルモータになってハイパー796さんは 元気よく治りました。
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