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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

アドレスV125 17000km ほぼノーメンテ車

最近 エンジン始動が困難とのことで 人づての紹介でご来店の スズキ アドレスV125Gさん。車体番号から2006年モデルです。お客さんは新車ワンオーナーとのこと。距離が17000kmを刻んでました。不具合の症状を聞いていると どうもバッテリーっぽいですね。
来店時に確認した際にはすんなりエンジン始動できましたが オーナー様のお話だと 朝一の始動がここ一週間困難とのこと。V125はキックもありますが バッテリー電圧が11.5V以下に落ちるとエンジン始動困難となります。また電圧だけではなくアンペアの方が実は重要で 弱ってきているバッテリーはこのアンペアがかなり落ちている可能性が高いです。
来店時のバッテリー電圧は12.4V。若干弱いですね。エンジン作動時の充電経路はテスターで見たところ問題ないようです。
本人曰く 新車購入時から一度もバッテリー交換はしていないとのこと(驚)。まぁそのようなバッテリーは今まで何度かお目にかかっておりますが.....
とりあえず 伊東二輪でV125と同型のテスト用のバッテリーがあったのでそれを装着してもらって一週間様子をみてもらうことに。


で、一週間でご来店。本人のお言葉。「絶好調!!です!」とのこと。
ということでバッテリーが原因でした。
で、今まで メンテらしいメンテもしてこなかったようで(流石にタイヤ交換はしたらしいですが)、オイル交換も3回くらいしかしてないとのこと(怖)。
ということで要所だけ見てみましょうとのことでお預かり。
予想はしていましたが....定番のエアクリーナエレメントは一見大丈夫そうでしたが、裏側見たら粉砕寸前でした。そりゃ スポンジフィルター 10年はヤバいですよ。



プラグも交換しましょうね。インジェクション4スト車はプラグも綺麗なことが多いので交換ライフも伸びました。しかし流石に17000kmは使いすぎかと。
左が新品。右が装着されていたもの。
先端電極の隙間が 今までのは斜めに焼け落ちて隙間も多くなっているのがわかります。


しかしこの後 恐ろしかったのは、オイル交換。
交換前にオイルレベルゲージで 残量確認しますと......想像してましたが.....ゲージに付きません。
しかも 一部乳白化したオイルがゲージに付着しております。エンジン内部でオイルが少なくなっていることもあり 環境温度差で露結状態が繰り返されていたと伺えます。ドレンからオイル抜くのが恐ろしいですね......


ドレンより出てきたオイルは この通りの量......100mlあればいいほうか.....
本来の交換容量は 950mlですので.......
まぁ 完璧に水も混ざっての「カフェオレ」状態になっていなくてよかったですが.


そして極めつけは オイルフィルター。これも定期距離交換品ですが、定時距離にてしっかりオイル交換していればそれほどスラッジ等も回りませんが、当該車両から外したオイルフィルターの状態は それは恐ろしい状態でした。

写真のようにこんなにフィルター表面が汚れているものは見たことありません(汗)
流石にエンジン頑丈なV125もエンジンの音も変わりますよ.......
と色々なことをオーナーさんに説明してこれからは改心してもらうことで約束を(笑)。
定期点検&オイル交換もしてくれるとのことで 一応無事に通勤スペシャルに戻っていきました。
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