プレスカブ エンジン載せ替え +α
こちらはプレスカブ50で ガチハード仕事仕様として使用しているKん田さんのもの。
たまたまですが 昨年同時期に前記事内容と同じく タケガワ ボアアップキットを発注かけていた車両です。ただし 違いは 81ccライトボアアップ+ハイカム のセット。
約2年前に 走行 約14000km車を納車前からキジマの 75ccライトボアアップ仕様に改造申請して納車。そこから 昨年暮れまでに 約70000kmに到達する勢い(汗)。
エンジンオイルの消費も早くなってきたこともあり オーバーホール兼ねて次は タケガワのライトボアアップ+ハイカムセットを組んでみたいとのことになってましたが......
昨年11月辺りからエンジンから不穏な異音が出てきてまして エンジン修理するなら 走行距離少ないカブを一台買った方が良いと判断。そこから 本人希望は 同じ プレスカブが良いとのことでしたが 元々 プレスカブの程度いいものは少なかったのが昨今 本当になくなってきてまして、方向性としては ノーマルのスーパーカブ50を一台探して そのエンジンをドナーとして現在のプレスの車体に移植してしまおうという案に落ち着いたわけで......
そして先日 実走 約4000kmの2003年の車体を見つけてきたのは良かったのですが、このタイミングで ドナー先のプレス君のエンジンが本当に息絶えたという.......(涙)
ということで 先週は水曜日休みを返上して 4000kmエンジンにタケガワパーツ組み込み、そこから エンジン載せ替え。
いや~、実走 4000kmエンジンは流石内部はキレイ。
ピストンヘッドなんて 薄くカーボン付いているくらいでしたしね(写真一切撮ってませんが(笑))。
カムのプロファイルの違い。左がノーマル、右がタケガワ。
随分違います。
解る人にはわかる バルブ開き時間が随分と長くなりますよね。
所謂 ハイカムなので ある程度エンジン回転回して行った先で性能発揮する感じです。
あ、先のボアアップカブも今回のプレス(ドナーエンジン)も 「人生はガスケット剥がしだよ」は短時間で終わったので 作業工程的にはルンルンでした(笑)。
問題はここから エンジン載せ替え業務。
まずは プレスの発電機周りを移植。
メインハーネスのカプラ他の形状がスーパーカブとプレスとは違うので 手っ取り早く、プレス側のジェネレータ周りとフライホイールを移植しました。
プレスはクランクも普通のカブより重く造られてますが、フライホイールも随分違うのに 今回気が付きました。
左が プレス。右が スーパーカブ。
流石 プレス(新聞屋)使用を考え、低速の粘り重視な造りです。
だから ノーマルエンジンのプレスは 全然スピード出ませんよね。
エンジン回転上昇も鈍く 「頑張っているのに スピード乗らない」のは そういう仕様なのです(苦笑)。
またエンジンブリーザーの径も違い これ関連の配管他も 少し取り付けに工夫が必要でした。
これに関しては ドナーになるカブエンジンの方が倍くらい大きくなっていたので 回転上昇やエンブレ効果にも期待がもてます。
車体の年式で 3年の違いがあるのですが(プレスは2000年式)。それでなのか プレスとのクランクケース形状違いなのかは不明なのですが。メーカーも色々試しているはずなので どちらがどうのという根拠があるのでしょうが そういうの知りたいですね。
その他 4000km車のいいとこだけ移植していき突貫でやっつけましたよ。
残った車体で なにか造りたいところですが そもそもエンジンがないので(元プレスの終了エンジンは手を出したくないし......) しばらく放置ですな(苦笑)。
さて 新エンジン仕様となって 次はどこまで走れるか。
う~む、ハイカム導入している時点で 思ったより もたないような気がするかな(独り言)。
以上 注意して お仕事励んでください、Kん田さま!
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