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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

ほぼ新車に穴を開ける作業

林道部員の長谷Gさんが 先日 型落ちとなる 2023年型の KTM 150EXCの新車を購入。

実は 長谷Gさん 2024年モデルのKTM250EXCを新車で購入、約一年使用しましたが あまりしっくりこなかったようで 以前乗っていた 150に先祖返りした次第です(苦笑)。

先週一緒に日野オフロードランド行った際に 新車ナラシでシェイクダウンしておりましたが やっぱり走り慣れた 150は印象よかったようです。

で、早速 前後のIRCのエンデューロタイヤへの交換&リヤにビードストッパー一個追加&ハードチューブ化の依頼。

もうtetsu 今までで新車のエンデューロ車両買ったお客さんのこの手の車両に何回 『穴を開けたか』(笑)。

『穴を開ける』というのは ビードストッパーのネジを通す穴を新規にリムに開ける作業のこと。


そう、『ほぼ新車に穴を開ける』という行為なので 普通に考えると 『え~~!』ってなりますが そんなこと言っててもしょうがないので容赦なく開けます(笑)。

元々KTMのエンデューロ車は前後に一個づつビードストッパーは入ってますがより低圧運航させたいことから ビードストッパーを2個に増設するわけです。


真ん中の白いポッチマークにM8の穴開けますよ!
これ 穴開ける箇所はどこでもいいわけでもなく 効果を考えた場所に開けます。



ハイこちらが穴開いた図。



そしてストッパーが二つになりました。



そして これまた伊東二輪林道部勢が全員同じですが IRCのハードチューブにします。

メリットは 耐パンク性能があがる。
デメリットは タイヤ周りが重くなるのとタイヤ交換時に作業が面倒なのが難点ですが 逆に今まで ウチのメンバーでレースでも練習でも 誰もパンクしたことないという 安心感のたまものでもないので 他を選択しませんね。
因みに tetsuは今まで マディ気味になったレースで レース途中 リヤの空気を大気圧(要はゼロキロ)まで落として最後まで走ったことありますが その後 空気を入れてパンクしていたことがないくらいの優れものなんですよ。
まぁ K主任のようにガンガンブン回す乗り方では切れるかもしれませんが、そこはtetsu含め他の部員はみな 乗り方優しいので(笑)。

ということで完成して即日お引き取り願いました。
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原付フロントフォークシール交換 2連チャン

同じような案件って続くんですよ~。っていうよりどちらも 修理待ってもらっていたのが たまたまお預かりしたのが  二日連続でした。

①スズキ アドレスV125のフロントフォークオイル漏れ修理。
以前にも載せたことありますが アドレスV125のフォークシール交換は作業的にちょっと面倒です。

このようにアンダーブラケットごと外さないとフォークをブラケットから外す作業ができません(できなくはないですが 相当大変です)。

なので大抵 ついでに ステムのベアリングのみ(レースはそのまま)交換してしまいます。

当該車両、両方のフォークが漏れたままそこそこ走ってましたがブレーキ側の左が特にひどくなってきて 最近はフロントブレーキが利かないようになってきて 本人的にも危険なことから修理となりました。ま、作業代もかかりますので 延命したい気持ちも分かりますが.....



 抜いたオイル量は規定の半分もなかったかと......


②ホンダ エイプ100のフロントフォークオイル漏れ修理。
こちらは 通常大型バイクと同様の取り付け方ですが V125と比べてカウル類が無いこともあり 外すのは楽です。ただ 元々センタースタンドがないのもですが スタンドをかけづらい構造の車体ですのでフロントを持ち上げたままにするのが逆にV125より面倒ですが......

こちらの車両は盛大に左側が漏れてましたが オーナー様は気が付いてなかったっていう。
エイプの場合 左側にブレーキパネル(シュー式です)があるので オイルがそこまで回るとメチャ面倒になりますので早めの対応で良かったです。


抜いたオイルは こちらは半分以下どころか 水が混入して 白濁化しておりました(汗)


どちらも 内部に問題はなかったので 綺麗にして 新品フォークシール組んで完了です。

スクーター系は特にフロントカウルに隠れてフォーク状態が解らないので 判断つきづらいですが あまりに漏れるとブレーキ系統にオイルが回って制動力がかなり落ちますので 気を付けてください。

998S 消耗品のエアダクト

先日 車検他整備でお預かりだった 西Dさんの ドカ 998Sベイリス。

今回は経年使用でのタイミングベルト交換も整備で依頼ありました。

交換が無くても998の場合 タイミングベルト調整自体でもほぼ同じ姿までしないとリヤ側のタイベルが見えないので 作業はいつも まぁまぁ大変なんです。
写真ではまだエアBOX外してないですが インジェクタ台座含めずらすのがまた面倒なんですよね~。
余談ですが これSPSやR、Sの車両以外の 無印996とかはインジェクタ部残してBOX外輪が外れるので ある意味 無印車両の方が整備性は断然いいのですよ。


で、その際 ついでに エアクリーナーエレメントの状態を確認するのですが 998のエアクリーナーエレメントはこの左右のエアインレットダクト内にあります。


しかし このエアダクトが厄介な構造なため エレメントの確認は主に目視と経年劣化によるダメージ確認となります(何故かは後で説明します)。
998のエアエレメントは スポンジ製です。昔2ストの原付やたまに当ブログでも出る アドレスV125とかと同じそれです。
ですので 経年距離ならずとも 年数経つと 加水分解してバラバラになってしまう可能性があるので触診の状態次第では 強制交換になります。

当該車両はカルテ上でも思い返しても 向こう10年交換してないのでそろそろヤバイ雰囲気を感じつつ 恐る恐る触ってみましたが.......
『アウト』でした.......(涙)

ここからが もう展開が見えすぎてイヤなんですよね~
何故、(涙)なのかというと ここからの交換作業が毎度 イヤなんです。

写真のようにダクト二分割するとエアエレメントが現れますが この『二分割』する行為自体がやりたくない作業なんです。


これエアダクトを二分割するところを締め付けているネジ部が 表側も裏側もかなりの確率で 割れてしまうんです........
この二分割するのに 8カ所 木ネジでとまってる構造。
そもそもとめかたが 木ネジ式というのが最大のダメさ加減だとtetsuは昔から思っております。
なんで ナッター埋め込みとかっていう発想、構成ができなかったのか疑問なんです....
これでは日本の原付同様の止め方ですよ(’苦笑)ま、日本の原付のこの部分は樹脂がもっと柔らかいので締め付け部が割れたなんて見たことないですよね。ネジ穴バカになってしまっているのはたまにありますが.....
ま、ここで30年前(916が1994年発売なので)の製作物にブーブー言っても仕方ないのでね(苦笑)

今までの経験上 916系で安心してエアエレメント交換できるのは ダクトの樹脂状態が旬な状態の時まででしょう。
時間が経つと エンジンの熱や紫外線で劣化するのに相まって 先ほど明記した 木ネジ方式でとめているので 締め付ける時は食い込む方向でいいのでしょうが それを数回繰り返しているとメス側の穴が少なからず バカになってくるのでその分しっかり締めようとすると更にねじ込みことになるのが負の連鎖の結果になるのでしょう。

こういうこともあり 通常は一度装着したら tetsuはよほどの事がない限り 二分割にはしません。

で、当該車両のは予想通り 左右とも3か所ほど割れました、というか割れてました。

これはダクト前側の崩壊寸前の箇所。既に半分崩壊してなかった部分もありました.......
悲しいけどしょうがないです。
補修する方法もありますが 所詮 全体の樹脂がダメなので 潔く交換がマストです。
おそらく当該車両のは新車当時物と推測。なので 22年選手となりますね。

これ外したエレメントにわざと親指を軽く差し込んでみましたところ あっという間に崩壊です。


なので どちらにしろ ここまでの作業は必要だったので ある意味しょうがないのです。

このダクト構造上 木ネジが万が一 土台が割れて エアダクト内に吸われたしまうと 場所によってはそのままタンク下のエアBOX内に座れて最悪 そのままエンジンまで行って 更なる悲劇が起こりますので逆に今回の作業で判明して良かったとも言えます。

ということで 年末だし部品を待っていると年越しになってしまうので ひとまず 伊東二輪貸し出しダクト(伊東二輪では数台いるので不測の事態用で持っています(笑))を装着して 一度 出庫させていただきました。

916、996、998系のこのエアダクトはtetsuに言わせると『消耗部品』です。
お高いのがちょっと難ですが......安心して乗るにはしょうがないですね。

レバーのガタは要注意

ホンダ CRF250Lラリーさんのオイル交換時にtetsuが気が付いた案件。

クラッチレバーがかなり上下に動きます。
通常 上下のガタはほぼないのが普通です。

当該車両、現在 ZETAのアドベンチャーアルミハンドガード装着しておりますが それ以前のノーマルガード時に数度 左に車体を転ばせたことがあります。

それが影響している典型的症例です。

クラッチとホルダーの根元の写真。

ホルダー側が下に開いてしまっているのが確認できます。


左は新品。右の古いのの黄色丸印部分が削れて拡がってます。

これこのまま放置していると クラッチワイヤーの切れる原因にもなります(現に昔 CRMのお客様でありました)。クラッチレバーが下に向かって斜めに操作することになるからです。
因みに 若干重くもなるのでいいことなにもないですよ。

2年ほどこのままで走行していたので ガタも少しづつ大きくなってくるので 乗り手も気が付かないというのが通例です。
必然的にクラッチピボット部にも変な力が加わり 偏摩耗してしまいます。

写真の通り 丸印部分が楕円になってしまってます。


ホルダーとクラッチレバーを新品交換して その違いにお客様も驚いておりました。
ま、毎日乗っていると人間慣れるのでそんなものですが これでリフレッシュですね。

新品装着の図。ほぼ隙間ないですよ。見るだけで気持ちいいですね(笑)。


みなさまもレバー類の多大なるガタは放置せずに速やかに修理したほうがいいですよ。
今回のように転んだことが要因の一つもありますが 距離使っている車両や定期的グリスアップしていない車両は 同じようにこの部分削れていきます(原付スクーターとか顕著です)。

レバー類の操作系もある意味消耗品ですのでご注意を。

久しぶりのアップは 定期的『エコひいき』ネタ(笑)

3週間ほどすっぽかしていたわけではないですが そんな感じになるくらい お仕事が目白押し過ぎて、しかも 重作業が多く 疲れ果てて ブログを更新する気力がなかったです、スミマセン。

ま、そんなこと言いながら 年末年始にかけてもあまり態勢に変化はなさそうなのですが....(苦笑)。

忘れられないように 今日は たまにこういうネタとしてアップされる『tetsuエコひいきバイク達』のコラボの写真です(笑)。

いや~ 自分のバイクではなくても カッコいい!!


996SPSと998Sベイリス の店内コラボ写真です。


タンブリーニ車は ある程度 カウルはぐった状態でもカッコいいですね~(自己満足です(笑))。


つい 一か月ほど前は Mr.Tくんの998Rが996SPSと入れ違いで 先にいたので 機会があれば tetsuの996Rを長らく乗ったままの作業台から下ろして 996SPS、996R、998S ベイリス、998R とドカのタンブリーニSBK年代順に並べて 写真を撮りたいところです。

こうやって定期的に車検他修理でくる車両があり その際に車両状態の確認も兼ねて 試走するので ある意味 自分の996R乗ってなくても 『タンブリーニ車体験』が出来てしまうので それでかなり満足であったりします。
変な言い方ですが どのお客さまのタンブリーニ車両乗っても面白いように雰囲気はどれも一緒なので 必ず ヘルメットの中でニンマリできます。

そしてこういう案件が続くと 自分の996Rを動かしてやりたくもなるのですがね~。
そのためにはやりたいことが多すぎて それでまた頓挫したりするの繰り返しなんです(泣)。
でも 来年はその考えている内容の半分くらいまでにして 動かそうかと思ってます!!