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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

KTM690 ENDURO R エンジン不調修理


伊東二輪林道部のミヤくん690。部品欠品で約一か月お預かりでしたがようやく先週納められました。発端は 他の林道部連中と河原練習に行っていた際、頻繁にエンジンがストールすると。しかもエンジンの力もないとのこと。どうも アフターファイヤーも煩雑に起こるらしい。
で、お店に見せに来た際に その内容よりも エンジンの異音の方が激しく(汗)..... 本人はあまりそちらには気が行ってなかったようですが。元々 メカノイズが多いエンジンですし マフラーも交換している車両でしたので無理もないですか。

兎に角 一度ヘッドカバーを開けて内部を見た方がよい事で 即入院してもらいました。バラバラとバラしていき ヘッドカバーを開けた瞬間に 音の原因が理解できました。



吸気側ロッカーアームのローラベアリングが焼き付いてしまってました。そのまましばらく酷使していたので 必然的にカム山も削れてしまってます。この状態では タペットクリアランスも「過大」過ぎです。
吸気側のクリアランスが過大なので 必然的に バルブ開閉タイミングが 遅く開き、早く閉じ またカム山も削れているので バルブリフトも少なくなるので 最適な混合気の吸入がなされなくなります。
なので必然的にパワーもなくなります。

オイル管理はちゃんとしていた車両でしたので 使用環境等にもよりますが ロッカーベアリング部の工業製品的な摩耗でしたかね.......

可哀そうですが、ここでバラした不幸中の幸いってことで(ベアリング粉砕より全然マシです)、インテーク側ロッカーアームとカムシャフトを新品交換です。このカムシャフトが品番変更になっており 本国バックオーダーになってしまい 時間を頂きました。



新品が入荷して 即エンジン組み 再度タペットクリアランスを測定。今回は 今までの物で範囲内なのでそのまま組み上げました。始動して ヘッド周りの異音は当然ながらなくなりました。
水温上げても アイドリングも安定しておりひとまずOKです。その後 試走6kmほどでも問題なかったので 全部の因果関係は 今回の部分に関わっていたということでした。
預かっている間に頼まれた、ハンドル交換&エンジンガード装着の方が なにかと時間がかかったような印象が.....(苦笑)。ミヤくん 重くなった(笑) EDRで 心折れないように (苦笑)お願いしますよ~~。週末のスーパー林道中で楽しみましょう!!
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