忍者ブログ
あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

KTM 150EXC TPI 諸整備

伊東二輪林道部 H川さんの オフ遊び車両 KTM150EXC TPI の 定期整備依頼です。


モデルイヤー 2021で購入後 約1年半以上 乗りっぱなしでしたのでここらで全体 点検がてら各部グリスアップと 使用時間による必要部品等交換します。

当該車両、レースにはほぼ出てないのですが お山ヒルクライム系のハード目なお遊びが好きなオーナーなので 車体は距離、使用時間のわりにヤレてます(悲)。

まずは 部品交換から。
オイルインジェクター交換します。メーカー推奨 稼働時間 80時間ですが 車体アワーメーター上 73時間ですので若干早めですが 早いに越したことはないので このタイミングで交換します。

黄色丸印辺り奥辺りにオイルタンクがありますがその下に装着されております。

タンクやチャンバーが邪魔なので外して行きます。

とここでチャンバー外しにかかって 危ういもの発見。
チャンバーが妙に斜めって装着されてますね.....

H川さん 車体持ってくる当日に 日野カン(日野カントリーオフロードランドの略)にて練習の帰りと言っていたので 練習中に結構な勢いで右に車体ぶん投げたのか.....
それにしても随分とずれてしまっていると思い ふと裏側見ると 汗汗でした。
チャンバー本体が裏側通っている ラジエターホースをフレームとの間に思いっきり潰してました(汗汗)。

チャンバー外してみたらホースの接触部も昨日今日ついた跡ではない模様......
以前 Sinくんが同様になっていたままtetsuも気が付かず整備に入り、クーラント入れ替えた瞬間にホースに穴が空いたっていう経緯がありましたので これはヤバイですね。
ホースは予定外でしたが 見逃せないので別途 新品発注して交換ですね。

ということでそこは最後でも出来るので出来る作業を先に全部やっちゃいます。

新品オイルインジェクター。何気にミクニ製でしたね。

要は 昔の2ストトレール車で言う オイルポンプと同じ役割をしてます。
燃料インジェクターと同じような原理ですが オイルが出なくなると致命的な2ストとしては定期交換部品に指定されているのも納得します。
以前に 林道部 Sinくんのと 林道部外の250EXCTPIで交換しているので今回でtetsu3回目ですか。

おかげで交換する段取りから交換までの作業が早くなった気がします(笑)。
交換したら 電気的作業でエア抜きして完了。


その後は流れ作業で フロント周りのグリスアップ。


完了したら今度は後ろ周りのグリスアップ。
EXCはPDSサスのおかげでリンクないのでハスク系より断然リヤ周りの整備は楽ですね。


そして最後にラジエターホース入荷と共に交換がてら メチャ曲がっているチャンバーを修正しました。

修正前

チャンバーを万力固定して ヒートガンでかなり暖めて パイプ突っ込んでやるのですが 結構簡単に曲がるんですよね。

修正後

おそらくそれくらい簡単に曲がることで 転倒時の大破になる力を逃がしているのでしょう....
と良い方に考えてまみました(笑)。

またしばらくは問題なく乗れるでしょうが、どうか右側に吹っ飛ばす時はもう少し おしとやかにお願いしますね(笑)。
PR