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2スト 原付スクーター ベルト交換で色々思ったこと(コラム的)

昔の名残りで 2スト原付2種のアドレスV100はたまに同作業を今だやりますが(昔多く売った関係で)、50cc以下の原付の2ストは tetsu 独立してからは売ってもいないのと トラスト時代からのお客様もほぼ4ストに乗り換えているためいらっしゃいません。

たまたまご近所に住んでいる ヤマハBJ(ベーシックジョグ)の方から駆動系整備のご依頼でした。この辺の車両は そもそも 大分古いので 自分のところで売ったものでない限り 手放しではお引き受けできません。
オーナー遍歴と整備状況、車両状況によって作業が困難になる車両も予想されますので お引き受けもある程度 慎重になります。

当該車両は以前にタイヤ交換をしたことがあり オーナーの方も結構長く乗っているので 信用も出来そうな車体でしたし 一度見ておりましたので まだ安心でした。

昔は 普通にバラして感じた事もなかったですが 最近はほぼ4ストスクーターをバラすのが主ですので 久しぶりに2スト原付の駆動系をバラしまして その光景を見て  改めて思うと 4ストと違って ドライブプーリー全体が小ぶりだったりするのもあるのかベルトが長め(エンジンケースが長め?)な印象ですね。

2スト原付の頃は エンジン自体に力があったのでベルトの振幅変動特性とか考えての事なのか?。
スクーターの駆動系の基本的構造は変わってないはずですが 現代4ストも 特に低速からのトルクの出方は工夫しているし全開でも結構スピード出るように作られているので頑張っているとは思いますが(全開で走るのは壊れます、あくまで坂道登るため)。インジェクションなのも助けているところはありそうですし(アクセル開けた時のツキがいいので)。
とはいえ やはり相対的パワーという面では 特に 50cc原付は2スト時代にはかなわないですよね。

しかし 世の中の方向性で 特にバイク業界では2ストを必要としない波に乗らなければいけませんでした。
1998年に導入された排気ガス規制のあおりで一般道走る2ストはほぼなくなったのが現実。
よく2ストは排気ガス対策が出来なかったから無くなったと思われている方も多いですがそれは違うそうです。排気ガス規制自体に合わせる事は当時でも 技術的に可能だったらしい。ただ それ相応の車両として販売すると 莫大なコストが当時はかかる試算になったのが一つ。もう一つが 排気ガス対応にするがための代償で2スト本来の持ち味の 排気量小さい中で爆発的パワーを取り出せる部分が 半分くらいに落ちるということだったらしいです。
もしもとして例をあげると 当時 40馬力のNSR250が排気ガス対策して  20馬力になって車体価格 100万。..ってなったらって考えると 買うか考えますよね......この時点で4ストの方が走りそうですし。

ただ 原付スクーター系に関しては4ストになって良い点も沢山あります。
駆動系の耐久性や(乗り方によってほぼ倍もちます)、燃費、そもそも一緒に燃焼する2ストエンジンオイルのおかげで出る煙もありませんので なにかと4ストはいいところも多いですけどね。
2スト乗ったことない人が多い現代では 4ストが最初でも 十分よく走るとtetsuは思います。
ただ 坂道が多いところなんかでは 登りではちょっと4スト50ccスクーターはツライかなとも思いますが。

そもそも車の免許しかない人が 50cc原付まではその免許で乗っていい法律の元、一般的な2スト50cc原付は昔のものほど 走り過ぎる基本スペックだったような気がします(一部 廉価車両等は走らなかったですけどね苦笑))。
1985年頃の メットイン前の ヤマハ JOG50なんて リミッターなしで70kmくらい出ましたしね....(苦笑)。そういえば そのころはギリ 50cc ヘルメットもいりませんし(苦笑)。

まぁ ともあれ 今後 50ccはなくなるのかなぁ?という議論がされてますが、その可能性はありそうですよね。ヤマハもエンジン、車体はホンダですし。スーパーカブ50が無くなるのは寂しいような気もしたり(笑)。
そうなると 車の免許で乗れる物が 100cc?
イヤイヤ、それは問題でしょう。やはり今まで通り 51cc以上は 最低でも小型免許取得が 世の中の安全性も考えていいことだと思いますがね。
どうせ そう言いながら しばらくは中古の50ccとかは走るでしょうしね。

電動キックスケーターの法律は正直 tetsu的には 意味不明だと思いますが....

と 何故かBJのベルト交換しながら 色々考えました(笑)。歳ですかね(爆)。
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