851 楽しくなってきた!
今日も851くん 走らせてきました自分ネタ。
もう 今所蔵しているバイクで一番走らせたいのが滲み出ているのです(笑)。
寒空の下でしたが 昼は気温も上がったし晴れていたので 都留までのセミワインディングを意外と楽しめて往復してこれました。
先週走らせた時は ただ走るのみの試走で まずは ある程度走る事ができる事を確認。
今回は もう少し距離を延ばしつつ エンジンを元気よく回る方向に回しつつ、もう少し 車体の方向性としての真骨頂も感じたくもあり、また 足回りを含め 自分好みの方向性に 想像範囲内で セットし直した仕様を実際に検証試走したいのもあり出動しました。
その結果 今日の851くんの車体セットは かなりtetsu好みに仕上がったので大満足でした。
元々 初期型851には 『ストラーダ』と『レーシング(スーパーバイクキットとも呼びます)』という 二つのバージョンが販売されてました。
『ストラーダ 』の方は公道走るのに必要な装備と共に 前後16インチホイールが標準装備でした。
1980年代中盤~後半は各メーカー 16インチホイールを採用するのが多かった時代と相まってなのかは不明ですが、851の場合 16インチタイヤも幅広な物を装備していたので 当時はまだ17インチの幅広ラジアルタイヤの公道市販タイヤがほぼなかったこともあってのことでしょうか。
それによるセットなのか 車体ディメンジョンで気になるカタログデータが......
車体 キャスター角度は 27度と当時のスポーツ車でもかなり寝ている設定です(その他 フォークオフセット、トレールと密接な関係性があるので キャスターが立てばいいというわけでもありません)。
この当時の 国産レーサーレプリカとかを参考にしても 最低でも 25~26度以内は欲しいところと思うのですが。
因みに この次の年式の851は キャスター角 25.5度となり 916系もそれを継承していきます。
『レーシング』の方は 公道走行不可で登録不可という 今で言う 「レースバージョン」とうことで、エンジン仕様も更にパワーアップしてたりベルリッキ製メガホンレースマフラー、 スイングアームも違っていたりと共にこちらの仕様はホイールが 前後マービック製 17インチマグネシウムホイールが装着されていたのが大きな違いです。キャスター角の確実なデータがないのでなんとも言えませんが 基本車体セットの方向性は走り重視のセットになっていたはずだと考えます。
おそらく こちらの仕様が851としての 本来の目標値で造られているはずです。
で 伊東二輪 851号ですが 前後ホイールは 17インチホイールに換装しております。
元々前オーナー時 初めは 851レーシングのマービックが装着されていたのですが 当時のマグホイールは経年による酸化により 徐々にスローパンクしてきました。最後は 一か月でほぼ抜けてしまう状態になり 当時トラスト時代に相談を受け ドカの別車両のアルミホイールに換装することになって今に至ります。
ただ 前オーナーさんは体重も軽く 小柄な体型もあり 足つき重視のセットにした車体セッティングでした。
このため tetsuが本格的に乗るためには ある程度のサスセット変更は必要と感じておりました。
前回試走時に ある程度 サスのプリロードとダンパーの調整はしていったのですが それでも車体の本来の動きではないような気がしてました。
確かに キャスター27度相当だと直進安定性は出る通り、かなり車体は安定指向の味付けに感じました。悪くはないですが 攻め込んだ走りとなるとダルすぎるそのハンドリングは好きになれません。
楽しいところはまだ発揮してないのではと感じまして その辺を改善できないかと思って もう少し突っ込んだ仕様変更をしてみたわけです。
ま、部品いらずで車体側での調整で済むので出来た事もありますが。
初期型851エライのは 既にこの時代に リヤの車高調整、リンクのレバー比変更が部品交換せずに 車体に装着されている調整機能で変更できる点です。
そもそも当時のドカのワークスレーサーに搭載されていた装備まんまでした。
TTF1時代と違い スーパーバイクはレギュレーション上 変更や改造に制限があったからのが元々の理由とも言われてますが。
これは 以降のドカのスーパーバイクのホモロゲ車種にあたる車両は全て標準装備なので ライダーの好みや路面コンディションやタイヤ外径での変化にも対応できて tetsuも996Rでレース出場時には色々 手を尽くせました。
そんなこんなで 今回はリヤの車高を 長年の感覚内で「これくらいじゃね」くらい上げて それに対して変わるサスの動きによる ダンパ―再調整して 走ってみた感想が
『ほぼほぼこれでいいんじゃね!っていうか 車体の動かし方はかなり996Rに近づいたね!』というくらい楽しい方向にちゃんと変わってくれました。
リヤ操舵が気持ちよくできるようになりましたよ。
流石 ドカの元祖スーパーバイク車両という再認識をさせてくれました。
初期型851は意外と乗車ポジションが アグレッシブ且つ ハンドル垂れ角もあるのでポジションにあまり不満はありません。
標準装備の シングルシートカウルも人によってはこの形状のため 前後体重移動が制限されて気に入らない人もいたようですが 公道レベルではtetsuはなにも問題ありません。
エンジンは今日は6000回転まで走行シチュエイションにより回してみましたが まだエンジンの回り方は重いかな~っていう感じです。
とはいえ 約100馬力というカタログエンジンスペックもですし、80年代車両という事からしたらこんな物かな~とも思ったり。
因みに レッドゾーンは 10000回転です。
そこまで回して走れると かなり官能的なはずです。
絶対壊れるのでこの先も 8000回転も回しませんが(何度も言います(笑)996Rも回しません!)。
でも 今日くらいでも 十分楽しく走れるので 逆にこれくらいの足かせがあると 老体車体をいたわりながら走る走らせ方を考えながら走るので バイクにも人間にもいいのかなと思いました(笑)。
なにより 走らせて、攻めて 楽しいバイクというのが感じられてきて 851はやっぱり tetsu 996Rのおじいちゃんなんだっていうのが垣間見えた 楽しい独りプチツーでした。
やっぱり自分で乗るバイクには なにか楽しい物を感じられないとです!
と昔も今もtetsuは思います。
そして 851の後に乗るただの街乗り XT250X改もそれはそれで 楽しいのなんの♪
という報告でした(笑)。