原付スクーターのあるある「キックの戻らない」って
スマートDioさん、バッテリーが弱くなり随分前から キック始動していたらしいのですが、ここ最近は特にエンジンの始動性も悪く、おまけにキックすると キックアームが所定の位置に戻らないっていうことでの修理依頼です。
どちらもすぐに「ピン」と来る内容でして、さほど苦労もせず修理できます。
始動性の問題は、本来 マグネット点火の車両にも関わらず、ここ最近の車両は バッテリーが完璧に死ぬと エンジンの始動性、安定性に著しく 影響が出ると言うもの。
スマートDioは典型ですね。
更にこの始動性の悪いところに、セルのみ使用していた人がいきなりキックをするものなので、キックの蹴り方も殆どの方が やみくもに「蹴りまくっている」姿を見かけますが.....
この「蹴りまくる」キック始動は間違いですので。
本来 ちゃんとした状態の原付車両はキックでの始動でも、蹴りまくらなくても 一発ないし二発ほどのキックで始動できるものです。今までエンジン始動性が良かったものが突然 悪くなるのは、何かしらの原因があるわけで、そこを追及せず ただ「蹴りまくる」と キック周りの部品の破損から最悪 左ケースカバー破損という 最悪のパターンに発展してしまうのを数台見てきました。
セル付き原付スクーターのキック始動はあくまで非常時の「予備」と考えるべきです。
それをメインで使用していったり、「鬼キック」を繰り返していると 今回のように キックが戻らなくなる要因になります。勿論、セルを使用していた期間 キックを使用してなかったことによる サビ等での動きが悪くなることもありますが.....大体 無茶なキックが仇となっているパターンが多いです。
ということで、バッテリー新品交換&キックカバー内 キックギア周りのオーバーホールにて修理完了です。
言わずもがな、始動性はバッチリ戻りましたよ。
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