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と思ったら.....

昨日アップしたM900本日 追い込みの車検整備にて一つ発覚したことが。

排気ガス検査していましたら、COが高すぎです。アイドリング高さも悪くなくアイドリングの安定性もわるくありません。がたまに 不安定になるところもありますが、それにしても少し高い数値です。当該車両は「平成11年排気ガス規制」車です。この規制では、アイドリング時の排気ガスの成分で「CO 4.5%、HC 2000ppm」以下であることと定められています。ですので、このままでは COがアウトですね。一般的にCOが多い場合、酸素供給が不十分な不完全燃焼であると発生する。HCが多い場合は、燃焼が不完全で燃焼できなかった混合気がそのまま排出されると発生する。しかしここにはアイドリングの適切な回転数やエンジン温度、またスロットルボディ側の状態等、はたまたエンジン本体の異常も考えられるというそれらの絡みあいで変化します。更に COを減らすとHCが多くなり、HCを少なくするとCOが多くなるといった相反するもの。インジェクションの場合調整には機材と感性も必要です。
当該M900は2002年式もインジェクション車です。ECUはこの当時の最新型 マレリの59Mというタイプで以前紹介した748Rのような大きいお弁当箱なECUではなく遥かにコンパクトなECUとなっています。そのため、ECU内部の低回転の燃調をするトリマー調整も専用機器でECU内にアクセスして変更するものとなっております。この変更と共に スロットルボディ側のバイパススクリューの調整を合わせてするようです。
とはいえ、前回車検で大丈夫だったので まずは スロットルボディの汚れと同調を診てから調整することにしました。エンジン本体は音や状態、走行距離やオーナーの使用の仕方でも可能性は低いと断定してます。
思った通り、左右のスロットルの同調が少しずれてきていました。結構この頃のD社のインジェクション、特に空冷車はずれてくるのがたまにありますね。

作業結果 調整前のCO 6.0%越えだったものが、2.0%前後でバランスすることができました。これよりも少なくすることもできましたがあまりそこまでするとアイドリングが不安定になりすぎるので 適度なところでやめておきます。これで車検も完璧です。
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