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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

ヒューズが飛んだ....さてさて

最近診させて頂くようになったホンダ フュージョンXさんです。新車から 約82000km刻んでおります。色々と出てくることでしょうが、今回は 走行中にヘッドライトが消灯してしまったという。調べたら ヘッドライトの10Aのヒューズが飛んでおりました。オーナー様がその場で新しいヒューズに交換してもすぐに切れたそうです。どこかでショートしております。

で、その場所の探索なのですが.....当該車両一番怪しいのは、後付け 社外ヘッドライト周りですか。やはりこういった社外品はロングランの事は顧慮されていませんので、経年使用でトラブル出やすいです。と ここいら辺でショートしていると思いきや、バラシてみたら一応 配線類は見える部分ではショートしている形跡がありません。こうなると 少し厄介です。車体側に入って行っている配線部分(表側で見えない部分)の可能性が高いです。
ということで 裏側回って、ハンドル下の アクセスカバーを取り外すして ヒューズ裏辺りからメインハーネス集中カプラ部、ヘッドライト配線裏側辺りを見てみます。

見たところ問題ないですね。ここいら辺はメーカー純正のままの配管のようですし。
と、左ハンドルスイッチのハイロ―切り替えノブを数回 動かすとヘッドライトヒューズ部でショートしていた側に +電源が回って来なくなりました。ということは......
この状態はショートしていないので、ヒューズ入れても切れない原理となります。
案の定 ヒューズ入れて、メインキーONでもヒューズは切れません。ここで ヘッドライトの球まで装着してみます。.....と ヒューズは飛んでないのに ヘッドライトは点きません......? 電源テスタでライト側のカプラを見てみると、そこに来なければいけない +電源が来てません。

ここでほぼ 原因は特定できました。左ハンドルスイッチのハイロ―スイッチが壊れています。
早速左ハンドルスイッチをバラしてみますと、ハイロースイッチに入っている配線のハンダが全て経年使用の劣化で 腐食しております。そのうちの二本は ハンダが剥がれて 配線が浮いておりました。ここの部分でショートを起こしていた模様です。本来ならこちらの左ハンドルスイッチ交換となるのですが、新品部品は安くもないのと走行距離も結構刻んでいる 車体ですので、一番安価な方法で修理となりました。とりあえず ライト点灯できるようにしました。その後は お店で見ている限り ヒューズが切れるということはなかったですので 大丈夫でしょう、
今回はダブルで不具合が発生していました。まぁ 距離刻んでいる車体ですので無理もないですね。
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油圧ブレーキスイッチ

常連様900SSへステップアップのため、新たなオーナー様へ嫁いだ ドカの400SSさんのリヤブレーキスイッチ交換です。リヤブレーキマスター下部辺りにオイル漏れがあり、今月初めに一度 ブレーキオイルをを補給したのですが エアが噛み込むようなことがないわりに、オイルは減っていくというもの。よ~く見ていると、ブレーキホースとマスターシリンダーの接続部の 油圧スイッチがオイルリークしている模様。早速交換です。

1991年の初期型400SSですが、この頃の年式の車両は900もそうですが写真のような油圧スイッチをリヤに使用していることが多いです。機械式と違って、ブレーキ内にかかる圧力にてスイッチが稼働するもの。大抵、リヤマスターシリンダーとブレーキホースを繋いでいるボルト部分にこの部品を装着するのが一般的です。当該車両はその腐食の仕方からも、当時物と推測されます。93年以降の車両は通常の機械式スイッチが標準となったようですが。
問題なく脱着完了。オイルを入れ、車両からスイッチに入る端子部分を作り直して完了でした。

マフラーあれこれ


本日昼間に飛び込みで、リヤタイヤ交換となったスズキ レッツ4さん......と リヤタイヤを外すのにはマフラーを取り外さなければいけないのですが......写真のように超サビています。
使用環境や保管場所によってこのように醜い末路がやってきます。当該車両は以前のオーナーさんが海の近くだったようですので、納得です。このようにサビているとマフラー脱着の際に折れる可能性もあるので要注意です。今回は問題なく作業できましたが、良くなることはないので今後も注意が必要です。結果的にはいずれ折れてしまうでしょうが.....

と、そんな典型的な結果に終わった車両がご来店。先日もお話しした、近所の新聞屋さんのプレスカブFIさんです。マフラーがガチで折れてきました。サビと経年使用によるものですね。特に新聞屋さんは激しいから.....(苦笑)。FI車になって触媒等も組み込まれているからか、旧型のマフラーの3倍ほどのお値段しちゃいます。とはいえ交換しないと仕事復帰もできませんので、早速発注交換ですね。

リトルカブのキャブ不調

約一年前にトラスト時代に購入頂いたリトルカブくんです。今年に入って ほとんど乗っていなかったら最近 まともにエンジン始動できなくなったそうで、レッカー搬送されてきました。
早速プラグを見てみたら真っ黒でガソリンの生ガスでビチャビチャでした。とりあえず新品プラグに交換してキックすると 初爆はしますが持続できません。キャブレター内でなにか起こっている模様。

細かいゴミでも運悪く、キャブレター内のパイロットジェットに詰まってしまったらこのような症状になりますね。実際、今まで 何台ものこのようになった車両をキャブレター清掃にて復旧しております。これはなかなか回避もできませんが、やはり 定期的に動いている車両の方が確率は低くなりますが......
で、ちゃっちゃとリトルくんのキャブをバラします。パッキン劣化で一部ガソリンが漏れていた形跡もありましたので、パッキン類はセットで交換します。
パイロットジェットを取り外してみると 案の定 なにかゴミが詰まっているようであります。
クリーナー清掃及び、エアガンにて清掃。本来の通路口径のなったのを確認して再度組み込み、キャブレター装着。燃料流して、数秒待ったあと 普通にキック 始動OKでした。
調子悪い時の生ガスが燃焼室内の残ってましたので 始動直後しばらくは 回転も不安定でしたが エンジンが暖まってきたら調子も戻ってきました。合わせて、キックシャフトのオイルシール漏れとフロントブレーキワイヤー交換も依頼されましたので 部品来次第こちらもやっておきましょう。

S1000Rアクスルシャフト交換


突然 BMWS1000Rさんです。最近の「D」や「V」や「H」レンジを打開してくれる車両登場で新鮮です(笑)。トラスト時代古くからの常連さん Sinくん号です。以前当ブログで紹介した、トライアンフの「変態 ストリートトリプル」の所有者でもあります。サラリーマン エキストリーマーとして個人で 「TRUSTONE EXTREME TEAM」なるものをやっておりますので興味のある人はググってみてください。
そんな彼の公道 お出かけ車です。各所にカーボン武装されておりカッコよくまとまってます。目玉は 前後ホイールもカーボンなとこ!本人に聞いたら、前後の重さでノーマルより5kgも軽くなっているそう(驚)。押し引きさせてもらいましたが 本当に600ccくらいしかありません。しかもフル満タンと言ってましたので、尚更驚きでした。
で、今回は フロントアクスルシャフトの交換要請です。なにやら 社外の「クロモリ鋼」製の物への交換です。巷で噂ではその製品精度とクロモリ鋼独特の粘り材質にて 走りが変わるとのこと.....でも解らない人には解らないとも(笑)   こういった追及をするのが好きなSinくんですので 気持ちは大事ですよね。きっと変わるでしょう!

ところで、S1000Rのフォークボトムエンドの太いこと。アクスルシャフトを外す際にも取り付ける際にも 使用する工具のサイズが.....
ノーマルシャフトは 「24mm」のヘックスです....滅多にこんなの使わないのですが、これはトラスト時代にナットを溶接した数種類の物を持ってましたので問題なく取り外せました。問題が社外のクロモリシャフトの方でした。

写真のように トルクスになっているのもですが.....サイズが 「100」という..... そんなの他のバイクのどこにも使いませんし見たこともありません。tetsuが持っているトルクスでも最大 55ですし...(これも 他のBMWのエンジンガード装着の為に入用になったのですが....)さすがに100となると他に使用する機会もないですので.....工具の値段も安くありませんので。
ということで工具はSinくん持ち込みでの作業とさせていただきました。申し訳ありませんでした。
無事交換。これで走りに磨きがかかるかは後日インプレしてくれるでしょう。