CD250U エンジン不調 其の二
更に真っ黒な度合いが激しいですね。
調子悪かったエンジンの象徴のような、キャブのベンチュリ側の写真。
ベンチュリ付近が左右とも真っ黒です。
で、この極汚れキャブを 綺麗にする前に検証してみますと 左右同時に作動させているチョークプランジャーが右側のみ戻りきってません。まさしく 点火不良を起こしてた側です。
CD250のチョークプランジャーはチョークを戻した時に内部に組み込まれているスプリングでチョークを戻す方式です。
写真の左赤印が左側キャブよりチョークプランジャーを抜いた図。右の黄色印がチョークを引き上げるチョークリンクとプランジャーが残った状態です。
で、これがチョークプランジャーを分解した図。
写真のスプリングでチョーク自体を戻すのですね。
結果、右側のチョークプランジャのシャフト部分に汚れが蓄積して動きが阻害されていたようです。戻りきってない量はたかだか1mmくらいでしょうか。それでもチョークバイパスよりガソリンが流れ込んでますので 暖気完了後のエンジンは不調になるのもうなずけます。
こちらはフロートチャンバ―を取り外した図。かなり汚れてますね。こういった汚れが スロージェットやメインジェットに詰まって調子を悪くすることもありますね。
硬化してしまっているインシュレータも新品が入手できたので交換しておきます。
今回の不調の一番の要因は チョークプランジャーでしたが 結果 キャブレターオーバーホールをしたおかげで 非常に調子の良いエンジンに戻りました。オーナーさんも喜んでいただきました。って これからは定期的に 点検しましょうね。
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