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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

900SL スタータワンウェイ 交換

当店お客様ご紹介で 先日 色々修理でお預かりしました ドカの900SLさん。ご来店当日に エンジン始動できなく電話で症状を聞いていると スタータワンウェイが滑っているようでした。
本来お預かり前はこの修理予定は入ってなかったのですが 聞いていると どうも以前から冷間時始動時に 症状が出ていた模様でした。
とはいえ この症状に出くわした人でないと 初期症状では判断つかないでしょうね。初期はセル始動を何回か試みると ワンウェイが噛む事が多いので。それに 暖かい時期も分かりづらいのでしょうがないですね。 ということでレッカー搬送にてお預かり。


症状はその通りでした。後日 発注した部品が到着。左ケース開けます。

空冷は 水がないのでこの部分をバラすのはドカの水冷系やるより遥かに楽で早いです。


このフライホイールの裏側にワンウェイクラッチが入ってます。

以前にもワンウェイネタは他車両でも書きましたが この故障はドカに限らず 同じような構造をとっているあらゆる車両になりえます。ただ それが起きやすい車両と比較的 長期間乗っても 起きづらい車両があるのも確かです。
どれも言えるのは、①弱いバッテリーで始動 ②セルボタンをチョン押しで複数回で始動 ③セル始動回数が多い(アイドルストップ併用とか) でしょうか。 特に ①は ドカは高年式でも 最大の注意点です。ただでさえバッテリー容量が最小限のものしか積まれてないドカは 弱いバッテリーでの始動は命取りです。更に 追い打ちをかけるのが エンジン冷間時や 冬場は顕著に影響します。

外したフライホイール。



左が新品のワンウェイクラッチです。先日紹介したKTMのと同じ形状の方式です。

新品組んで フライホイール戻して 点火させずの セル空回しで問題なくクランキングしますので修理完了。
みなさまも セル始動時に セルモーターのみが「ウィーン」と言って 空回りする症状が出始めた場合は 早期の対応にて修理するよう心掛けてください。そうしないと 他の部品に多大に出費することになりますので。
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