チョイノリ修理は微妙なところ.....
スズキのチョイノリです。ドカの常連様が知人に上げた車両らしいですが元々不調なところに仕事先でエンジン不動になり数ヶ月放置の物が動くかという依頼です。
元々tetsuが携わった経歴がない車両なので現物を見ずにはお答えできないのもありましたが、車両の種類も非常に重要な要素となります。
今回の場合 スズキのチョイノリです。元々がメーカーがお金をかけずに製作した車両ですが、正直 チョイノリに関してのtetsu個人的な感想では「ちょいのりほどもできない車両」という結論になってます。特に坂道がある場所では停止後登れなくなったりもあるでしょうし....
そんな造りですから短命なエンジンでもあります。燃焼室のバルブを動かす方法も OHVと言って 古い方式(スーパーカブの初期型やハーレーはこの方式)で開閉させているのですが、そのプッシュロッドとカムが「樹脂製」でできているっていう.....当該車両はセルが付いた後期型ですので上記の部分を改良しているのですが、そうは言っても 所詮「チョイノリ」ですので....
所詮と言い放ってしまって チョイノリ信者の方には申しわけありませんが あくまでtetsuの見解ですので。
で、一見単純そうな造りですので 整備性くらいよければ まだ「仕方ない」と言えるのですが、kこれまた意外に整備性悪いんです。ですので今回のようなケースでまずやるキャブレターオーバーホールをするのにも 比較的整備性のいい スクーター辺りより時間工数かかってしまいます。
そうすると 車両状態や価格に見合ってないと判断して 伊東二輪側としては躊躇してしまいますよね。
現車を前に外観判断では思った通り 状態は非常によろしくありません。当該車両は以前のエンジン状態もお話聞いていたらあまり調子がよくない状態なのと、出所も「ヤフオク」ということなので 全く信用できない物でしたので 修理の方向はオススメしませんでした....
お客様は本当に近所だけの使用とのことだったのですが、 もし始動可能になっても後に諸々の不具合が原因で すぐに始動不能にもなりえる事を納得してもらい キャブレターOHのみということで承りました。
このようにタンク、フロア、タイヤフェンダーと外していき フロア下にキャブが見えてきました。おっと、エアクリーナーのカバーが外れたまま走行していたのでしょうね....
この部分もネジを使わず ただの嵌めこみ方法なので 意に返さず知らずのうちに外れていたのでしょう。
バッと作業したのでキャブ内の写真は撮ってませんが 経年放置でなのかエアクリーナーが外れたなのかは分りませんが キャブ内に水が溜まってました。一応 フルオーバーホールして 再度装着。キック10発ほどでエンジン始動。
やはりアイドリングも不調ですしマフラーにもどこかピンホールの穴が開いてます(マフラーはサビサビだったのでね....)。これでアクセル全開にしたらもっと穴が大きくなりそうですので それ以上はアクセル開けません。微妙な修理となりましたが 一応走行できる状態までには全体も点検して オーナー様が引き取っていきました。さぁ どこまで走ってくれるのか.....
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