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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

時代の流れと車体の方向性


朝開店前に たまたま店内の格納状態で気が付いた一枚。
車両の乗車位置の変遷ですか.....
全車ドカですが、手前から 900SS、SS900ie、996 という順ですが。
年式で言うと、1995年、2001年、2000 年といった感じ。この中でも996はその車両性格から一番お尻上がりがうなづけます。
この写真の通り、乗車姿勢も 段々とキツくなっていき、走りも 順にスパルタンとなっていきます。
とはいえ、これらのドカはどれも決して「乗りやすい」という言葉はどこにもありませんね(笑)。
それくらい ライダーに挑戦させてます。
こういった車両が気になる方もお気軽に伊東二輪にご相談しにきてください!
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あらら.....?

よくあるパターン修理です。個人売買のネガな部分ですか......
お客様 個人売買にて購入のスズキ ボルティさんですが......
停車中にエンジン下部よりオイル漏れとのこと..... 診てみると.....????
なんか変な事になっているんですが......オイルストレーナーカバーのセンターボルトが....ない....
というか 本来 頭が17mmのボルトが装着されているのですが ないわりにに オイルがダダ漏れでもありません。でも 漏れていますね。

よく見ると なんかその部分に詰め物がされていました。赤丸印部分ですね、
前オーナーがなにをしたのかは解りませんが、おそらく 本来のオイル抜くドレンボルトと勘違いして緩めたはいいけど締め付けの際、過大トルクで締めすぎて ネジ山をナメてしまったのでしょうか.....はたまた DIYでよくあるパターンの 緩めるはずが、「締め付ける方向」へ回してしまってねじ切った!ってこともあり得ます(これは本当に昔からよくあります....皆さん気を付けて。)
今回はストレーナカバーごと交換で修理可能ですが、これがエンジン本体側のドレンボルトなら 基本的に修理不能です(とはいえ場合によってはやり方もありますが.....)

主要部品交換にてひとまず 「この部分」は修理完了しました。
また他が発見されないといいですね。

アドレスV125GLTD 「加曾利スペシャル」

最近の街中愛機乗り換えました。ただのアドレスV125から、2500台限定車の同じく アドレスV125G LTD(リミテッド) 仕様。サイドネームで「加曾利スペシャル」と命名されております。


なにがリミテッドなのかというと、
①ハンドルガード(主に防風、防雨)標準装備
②多段階調整式のグリップヒータ 標準装備
③シートヒータ 標準装備

その他は Gパッケージと同じ装備です。
当時 新車価格 約27万円しました。

 
 冬季の防寒仕様として高い関心が以前からあったのですが、たまたま出物が出てきましたので乗り換えに至りました。
今回の車両、tetsuの中で「防寒」仕様という点が乗り換えの重点でした。tetsuでmust装備と言える、アサヒ風防製のウィンドスクリーン、リヤBOXも付属していましたので 乗り換え決定でした。


メイン装備のグリップヒータ、シートヒータと非常に寒い日には素晴らしく 威力を発揮します。
ただし、ハンドルガードは上下の空間の距離がありすぎるため あまり防風効果は???でした。tetsuのKTM エンデューロRに装着したハンドルガード形状の方が、断然防風効果ありますよ。

まぁ寒がりなtetsuとしては、この時期でのこの車両は良い乗り換えでした。

748R 完了

ということで、まずはおおよそのセッティングでの試走です。合わせて、クラッチオーバーホール&サーフレックス特有の「ジャダー」の出具合も診てみます。あまりにヒドイ場合、もう少し和らげる手法を施してみます。

伊東二輪一人営業ですので営業時間内での試走は出来ませんので、開店前or閉店後に試走タイムです。今回は計2日同じようなルーチンをしました。
最初の走行では 極低回転からの走り始めの感触は良かったですが、クラッチのジャダーがひどくて ある程度回転あげておいて「スパっと」クラッチを繋がないと発進せずにストールしてしまいそうなくらい神経質でした。これは要改善として。極低速のトリマー、アイドルバイパススクリューの調整の感じは良かったですね。低回転でのアクセルの開け閉めでもストールすることもなかったので。次に、インジェクションへのサブコンの介入マップの感触も第一弾は低回転~中回転での繋がりでトルクの谷が大きすぎて、ちょうど 3000rpm~4000rpmでのパーシャル走行がやりづらい物でした。こちらはお店戻って 一部マップ変更します。
そんなこんなを開店前、閉店後と 走ってみては 突き詰めていき、おおよそ tetsuの 好きなフィーリングに仕上がりました。tetsuは 低回転でのアクセル開度に不用意に動く「ドン突き」が好ましくないタイプです。「ドン突き」=「濃い」というのがパターンです。 デジタルに開けたらその分走るような きめ細かい 「チョイうす」それでいてアクセルワイドオープンだと モモモ~とトルクがひっついて来てそのまま走らせてくれるような「追いかけチョイ濃い」な雰囲気を頭で思い描きながらマップ変更していきます。結構 この人間のフィーリングでの決め方はデータでは表せられない部分を感じてのセットで大事だと思います。
その昔のワークスレーサーもある程度エンジン出力が出るセッティングでも最終仕様決定は乗り手が決めるというものでしたから。
因みにtetsu996Rはパワーコマンダーを導入した際、このようなプレセッティングをある程度公道で決めて、いざ最終セッティングを筑波サーキットで行いました。(2004年頃の話ですがその当時は我が愛機は、レーサー仕様と公道仕様を両立させていましたのでこんなことも簡単に出来てました。)そんなのでも当時の BOTTで有名レースチームのアプリリアRSVに筑波のウラストレートで互角でしたからね。なんとかなるもんです。
今回の748Rも最終的に tetsuの好む仕様にすることができました。後はオーナー様が気に入ってくれるかですが....
クラッチの方も何度か試行錯誤しましたが、やはりケブラーの性質と今までの謎の組み方のせいか、クラッチプレートが一部 変形している模様です。どうしてもジャダーを無くすことは出来ませんでした。一応今回は全交換は見送り  tetsuの裏技組み込み方式で 一番ジャダーが出づらい仕様で完成体とさせていただきました。

完成と同時に すぐに引き取りに来ていただきました。お待ちどうさまでした、O谷さん。楽しく、安全に乗って行ってください。