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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

アヴェニス150 ヘッドライト不灯


スズキ アヴェニス150さん。随分前に点火不良で修理したことある車両です。それからは特に問題もなくこの手の車両では珍しく 45000kmほど走っております。
最近 ヘッドライトが予期せずに不灯になり これまた予期せず 治るというのの繰り返しだったと。しかし 来店時も含め 90%は不灯ということ。ハイロ―切り替えも関係ないので ハーネス間でのカプラ接触不良なのか、ハーネス内 断線なのか しっかり見てみないといけませんね。
以前にもありましたが、何の変哲もないノーマル原付スクーターでも メインハーネス内で断線しているなんてことがあり 正規に修理(ハーネス交換)すると修理代がハンパなくかかってしまうので バイパス線修理処理なんて事例もありますので 色々と考えられてしまいます。
今回のパターンは以前に スカイウェイブ250で診た物と非常に似てましたので おおよそ予想はつきました。
テスタを駆使して導通をチェックしていき おおよその原因箇所を特定できました。予想通りの部分でした、

ハンドル周りをバラした図ですが。
写真の丸印の配線部分で ライト用の+電源が来ていません。
 

右のハンドルスイッチ(セルスイッチ)が根源のようです。この車両のように セルスイッチから+電源をライトリレーを介して ヘッドライトを制御しているタイプがあります。セルスイッチ部分から分岐させてますので そのスイッチの分岐部分で断線していると思われます。
右ハンドルスイッチ交換も安くはないのと 車種が車種んなので 修理対費用効果を考えて バイパス線にて修理しました。
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久しぶりの腐ったキャブ再生

久しぶりの異臭との闘いでした。
約2年 屋外放置の スズキアドレスV100さんの復旧依頼ですが.....
この「約2年」という放置期間がまた修理する場合には 結構厳しい 線引きになってきます。
様々な部分がこの期間動いてなかったことが最大の問題ですので。
当該車両まずは 最初にやらなければいけないのは キャブレター清掃です。
エンジンがかからなければ走れませんからね。
放置された車両の場合 最後にエンジン停止後 キャブレター内に残ったガソリンが環境次第ですがかなりの確率で腐ります。
ヒドイ物になるとキャブレター本体を侵食して使い物にならない状態にもなります。
また 腐ったガソリンは異臭を放ち 室内で作業をすると 恐ろしいことになります。
当該車両は燃料タンク内にはほとんどガソリンが残っていませんでしたが、キャブレタを外す際に既に異臭が漂ってました。


開けてみますと......案の定な状態で........
中の上くらいなレベルで腐ってましたぁ(泣)

軽く清掃してみて キャブレター本体は使用可能そうなので本格的に清掃してみます。
約 半日の作業にで見違えるように復活しました。


その後 駆動系他 放置車両で診ておくべき箇所を一通り見て キャブレターを再装着。新規のガソリンを燃料タンクに入れて始動。
調子良い2サイクルサウンドで復活しました。

サイドスタンドスイッチもこうなると......

ヤマハSR400さん エンジン始動できるけど 発進できないということ......
厳密に言うと ギアを入れるとエンジンが停止するというもの。
これでおよそ見当はつきましたが まさかこのように壊れているとは。
国産車には 90年代頃から 安全機構として「サイドスタンドスイッチ」という物が 一般的小型車以上に標準装備になってきましたね。サイドスタンドを出したままギアを入れると 点火をカットしてエンジンを停止させる機構です。
このサイドスタンドスイッチも危険防止としては良い機構ですが、これが壊れたときや作動不良を起こした場合は厄介なものになるのも 多々見てきました。
表面上壊れてなくても 内部破損起こしていたり、配線が断線していたり 色々見たことあります。

今回のパターンは解りやすい状態でしたがね。
どこかの段差にぶつけたのか...... サイドスタンドスイッチが半壊状態でした。
本人の了承の元、配線部分を修復して一時的に走行できるようにしました。

スーパーカブ リヤスプロケット交換


ホンダ スーパーカブ50さん。飛び込みお客様で チェーンの調整をしていましたら やたらチェーンの張る箇所と緩む箇所の差が大きい?
チェーンは伸びきっている訳でもなく状態もそれほど悪くない。距離は16000kmほどだったので おそらくチェーンだけ交換してその時スプロケットはそのままだったようで。
チェーンケース外してみましたら 案の定 ウチのブログでたまに登場する 「手裏剣」状態ですね。
まだこれは引っかかる部分があるからいいですがね(苦笑)


運よく この年式と同じ 丁数の新品リヤスプロケットを手持ちで持ってましたので 無事交換修理完了でした。
チェーン、スプロケットと駆動に欠かせない部分です。
小型バイク、大型バイク問わず スプロケット周りも皆さんはあまり気にしない箇所ですので ご自身で判断つかない場合は 最寄りのバイク屋さんに定期点検で診てもらうようにすることをお勧めします。勿論 伊東二輪でもお受けいたしますので お気軽にご相談ください。

ブルターレ910R 車検


伊東二輪では珍しい MVアグスタさんの車検依頼です。まさしく 「タンブリーニ」時代の旧アグスタ時代のブルターレさんですね。しかも910R。
それまでの800cc時代から色々とパワーアップして装備もパワーアップしたモデルです。
今回 初めてブルターレを触りましたが 随所にビモータ時代のタンブリーニ氏のデザイン優先度が見受けられましたね(それが仇に 整備性が悪いとも言えるのですが.....)
ただ時代の流れで(当該車両は 2007年) 基本的な外装の処理の仕方などは 同時代のドカの1098に似ているところもあります。


整備していて おしゃれだなぁって思ったのが 普通ならどうでもいいのでしょうが、フロントキャリパーの裏側に 「BRUTALE」の文字が赤く入ってます。
表側はブレンボに許可が出なかったのか 販売的にこちらの隠れ文字の方がようかったのか。
でも折角 これくらい誇示するように入れてくれるなら表がいいように思いますがね。


全くの余談ですが、このバイク tetsuが久しぶりに「欲しいかも」って思える 直列4気筒バイクでした。車体を走らせたパッションがいい感じなんですね。ハンドリングも好みでしたし、エンジンのフィーリングも少しジャジャ馬的で荒々しい趣きなのが好印象でした。なかなか パッと乗ってこう思える車両って巡りあわないものなので印象的な車体でしたね。