KTM250EXC-F ウォーターポンプシール交換
先のハッピーエンデューロ2ndに参戦した時の 渡くん。3Hレース中の写真です。ダートスポーツ写真担当の REDさんに撮っていただいた一コマを拝借しました。
渡君号は 元tetsu練習号にて 2011年 250EXCFです。
今回の作業はレース2週間を切った出来事ですが.....
修理預かり中に 渡くんはエントリーしたっていう 強者です。
結果的に部品も間に合い 無事作業も完了して レースも完走出来て良かったです。
この時は 国産車等でもたまにある エンジンオイル内へのクーラント混入でした。河原鍛錬をしていて休憩中にエンジンオイルの白濁に気が付き そのまま入院へ。
水冷エンジンのクーラントがエンジン内混入経路には 幾つかありますが、一番多いパターンは ウォーターポンプシャフトシール抜けによるもの。その他、水路のどこかでリークしたりというのもありますが。
国産車の場合 このシールが2層になっていることが多く手前が 水側、奥が エンジンオイル側を止める役目をしています。国産車の場合 「メカニカルシール」と称することもありますね。確かに ちょっと変わった構造のシールしてますので。そして、このシールが抜けた場合 水、もしくはオイルが外部に漏れてきて その部分のシール破損を教えてくれるのですが、当該年式の EXCFにはそれがありません。
しかも ポンプシャフトシールも 一層のみのタイプ。確かに 回転抵抗は少なく、エンジンブロックも簡易に造れますが。因みに 2013年~辺りの同系統エンジンはこの部分は2層のシール構造になってました。
ポンプカバーを取り外した状態。グレーの部分がポンプシャフトシールです。見た目 どのように逝っているかは分かりづらいのもこの部分。メチャメチャサビてたりしたら解りやすいですがそうでもないので 通常使用による劣化ですか。この手のエンデューロレーサーは ラジエターキャップ圧力も 1.8kgとかなり高めの設定なので 必然的にエンジン温度上がった時の各部への負担も大きいです。オーバーヒート状態になって 一番負担になって抜けやすいのもシール類と考えられますね。
このEXCFの場合ポンプシャフトと言っても バランサーシャフトですが、これ 690のLC4系も同じような構造で取り付けられてます。違いは 690はポンプシャフトがエンジン本体に打ち込まれているので 取り外すのにも一苦労。対して 当該EXCFは最悪 右ケースカバーを取り外せば シールを安易に外せそう。でもそこまでバラすのも悔しいので(なにが?(笑))690系のを外すのと同じ手でいきました。っていうか本来 どんな特殊工具使うのか.....使わないで素直にバラバラにするのかな....(苦笑)
で伊東二輪方法にて除去成功。抜いたらこんな感じです。
新品入れて後は組むだけ。クーラント入れて 後はエンジン内オイルをフラッシングすること 3回。3回目にはほとんど白濁もなく綺麗になりました。
690もそうですが この辺の部品は特にKTM系は定期交換にしているといいかもしれませんね。
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