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アドレスV100 インシュレータ~リードバルブ交換 其の二


キャブレターを取り外した部分からエンジンに繋がる部分がマニホールドとなります。これを取り外した中に リードバルブという部品があります。2サイクルエンジンは4サイクルのいわゆる 「バルブ=弁」という機械的構造のバルブがありません。しかし 4サイクルの一回圧縮と違い混合気を二回圧縮するのが2サイクルエンジン。その一回目の圧縮をクランクケース内(シリンダーより下)で行います。このときになにかしらの蓋がないとその圧縮した混合気がキャブ側に戻ってきてしまうものが必要です。それらの役目をしているのがリードバルブです。

V100はマニホールドを固定しているボルトが全て プラスのネジでしかもエンジン上面から固定しているので エンジンをほぼ下さないと 取り外すことができません。とは言いながら作業をしなければいけませんので 先に進みます。


写真は取り外したマニホールドからリードバルブ。一部 なにかが挟まって開いたままになっておりますね。これがリードバルブが開いたままの状態になってしまっているもの。バラバラになったインシュレータの一部が挟まったままになってしまってました。


更に解りやすく。黄色印部分がリードバルブの羽と呼ばれる部分。
エンジンが吸い込む時はこのリードバルブの3枚の羽根が開いて混合気を吸い込み、一次圧縮されるときは全部閉じるという動作が正常です。
二重丸の部分が閉じきれなくなったため 一次圧縮不足により エンジン始動性が落ち不安定になってしまってました。因みに 全部開いたままだと完璧な圧縮不足となります。


リードバルブ外したエンジン側も。
奥に見えるのがクランクのコンロッド。ピストンの下側スカート(薄灰色の部分)が少しだけ見えます。このピストンの下側の部分で一次圧縮をしています。
V100のリードバルブは金属製な為 挟まった異物を取り除いても コンマ数ミリ開いたままとなってしまってましたので ここは新品交換が望ましいです。
新品交換して他元に戻して 再始動。元の調子良い車両に戻りました。
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