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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

フォルツァSi スタータリレー焼損

近年物の車両では珍しい事例です。ご近所さんのホンダ FORZA Siさん、始動不良にての修理依頼でした。事前の確認内容で 走行中に突然全電源消失したとのこと。その後 再度キーオンにしても一瞬 インジケーターランプが点くけどすぐに消失するという内容でした.....
車両はなにも改造なしのノーマル。新車からのワンオーナーでもあるようでした。距離も1万キロそこそこで。tetsu的には優等生くんなのですが、はてどうしたことか.....

一番の疑いはやはり バッテリー周辺か メイン系統の配線、カプラ、そして忘れた頃ある アルアルのメインキー接触不良ですが まずは見て診ないと何とも言えないですね。
まず バッテリー各端子の緩み等はありませんでした。そのバッテリーはテスター上12.7Vありましたので 数値上問題ありません。数か月前に新品に交換したとも言っていたので ここは確率低いでしょう。一応 手持ちのテスト用元気いい12Vバッテリーに換装してみましたが全く変わりませんね。次に電源が回っているか プラス電源回路とアース側で見て行きます......
ヒューズBOX部でのヒューズ切れはないようですがやはりプラスの電源自体が来てません。ここでおかしいのがメイン部分にも来てないことでした。


そして主原因に辿り着きまして。メインの更にメインを司る スタータリレー部を見ようと思った矢先に異変に気が付きました。リレーが焼けてます。厳密に言うと リレーに装着されている30Aのメイン電源用ヒューズの部分が激しく溶けてました。黄色丸印部分です。この部分で メインの電源をセル始動時にセルモーターに大電流を送る役目をしております。
外したスターターリレー。30Aのヒューズ部分が溶けて一体化してます。



実は ここまで外すのにも 1時間ほど要したのです。幸い カプラ部分は4本配線入っている側(ヒューズの向こう側)は軽傷で再利用できそうでしたので。で、溶解してしまった部分をリレー側で壊していきながらの作業でした。この赤いカプラ部分(最初の写真の黄色印部分)は単体で部品が出ないのと外品で探しても出てこないので なんとかこれを再利用しないと 現実的な修理になりませんので。ダメな場合は 「メインハーネス交換」となりますので 恐ろしい見積もりになります。(汗)

こちらが新品スタータリレーです。


今回の事例はなぜこうなったのかは原因が分かりませんが リレーの製品自体の不良だったのかヒューズの差し込み部分が甘くて 振動で接点溶解を起こしていたのか....そもそも規格外の電流値が流れた場合にヒューズが切れる仕組みなので今回の溶解の場合は 大抵 接点での接触不良による熱が主原因が多いのですがね。配線周りもいじってない所謂「ノーマル」車両ですし 年式も新しい車両ですので すっきりしない作業でした。スターターリレー交換にて無事 お戻しできました。
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